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老弱
「老弱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
老弱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
ず再び城に逃げ込んだ。 寄手はそこで石火矢を放ったから、城内は火煙に包まれて、
老弱の叫声は惨憺たるものである。 板倉重矩|緋縅の鎧に十文字の槍をさげ、石谷十....
「李陵」より 著者:中島敦
孫でありまた彼自身も強かったからである。食を頒《わ》けるときも強壮者が美味をとり
老弱者に余り物を与えるのが匈奴《きょうど》のふうであった。ここでは、強き者が辱《....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
徒軍が一度に志気を沮喪させたのは寧ろ当然と云うべきでしょう。翌日城は陥落ました。
老弱男女三万人、一人残らず死んだのは惨鼻の極と云うべきか壮烈の限りと云うべきか、....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
の写生に対する狂熱と事物に対する観察の鋭敏なる事なり。北斎は士農工商の生活、男女
老弱の挙動及姿勢を仔細《しさい》に観察し進んで各人の特徴たる癖を描き得たり。『北....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
上にて物を運ぶがごときはブラジルにひとし。山上に十字架を建てて、毎年一定の期日に
老弱男女登山参拝するがごとき、婦女子が毎日黒衣をかぶりて寺院に参詣するがごとき、....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
。原作をよめばいい。その方がもっと面白いと言ったことがあった。 然し活動写真は
老弱《ろうにゃく》の別《わかち》なく、今の人の喜んでこれを見て、日常の話柄《わへ....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
を生じたり、または金を貰《もら》ったために束縛を受けたりするよりも、むしろ相手の
老弱美醜を問わず、その場かぎりの気ままな戯れを恣《ほしいまま》にした方が後くされ....