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考える人
「考える人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
考える人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ダンテの愛はビヤトリスと相互的に通い合わなかった(愛は相互的にのみ成り立つとのみ
考える人はここに注意してほしい)。ダンテだけが、秘めた心の中に彼女を愛した。しか....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
あることを知った。参照のためにここに彼の言葉を引用する、「しかしまた地球が動くと
考える人々もあった。たとえばピタゴラス派のフィロラオス(Philolaos)は、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
進行中であります。即ち昭和維新であります。第二次欧州大戦で新しい時代が来たように
考える人が多いのですが、私は第一次欧州大戦によって展開された自由主義から統制主義....
「地球盗難」より 著者:海野十三
のだ。しかし遠近がハッキリしない場合、この手とあの洋館とが同じ場所に並んでいたと
考える人があったらどうだろう。あの洋館のところに、洋館よりも大きい手が生えていて....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
心した。ある者は、自分で、自分の為したことにへたばった。 俊だけは、憂鬱に物を
考える人の中で、一人だけ、何も考えず、何も思わず、三歳の一郎をあやして、ふざけて....
「私の葬式」より 著者:坂口安吾
り生きることを真に理解するものには当然のこと、むしろ、生のほかに死後というものを
考える人の方に、生きることの全的な没入や努力は分らないのだろうと思う。生きること....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
だれかそれについて考えた人があつたか。私の見聞の範囲ではそういうばからしいことを
考える人はだれもなかつたようである。 ただもう、みなが寄つてたかつて「映画と音....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
その知人の事を考え、その知人を思い出す時胸から上を考えるのが当然で、その人の足を
考える人はめったにない。特に足に異常のある人とか、ともかく足という事に特異の注意....
「「心理試験」序」より 著者:小酒井不木
探偵小説というと、何だか「低級なもの」"inferior stuff" のように
考える人が少くなかったようである。そういう考えは日本ばかりでなく、欧米にもあった....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
そ、そんな迷信が今日でも平気で行われている。他の機械なら、誰もそんな事を真面目に
考える人はない。 しかし手数をさえ厭わなかったら、それは実験して見る事が出来る....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
種の読み物は、内容にいっそうふさわしい装帳で少数の好事の人にのみ示すべきもの、と
考える人々も少なくない。岩波書店主もまたあるいはその一人であられるかも知らぬ。そ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
んなことは疾うの昔の夢となってしまった。今日、劇場内の食堂で旨い物を食おうなどと
考える人があったならば、それこそ本当の不心得者であろう。 ともかくも、これでわ....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
を計画し、しかして一瀬戸の工人を聘されるに至った。 前山さんは元来物語を単純に
考える人と見え、この際も瀬戸陶工わずかに一人の力でもって、古来著名なる志野、黄瀬....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
によって支えられている。野性のただ逞しい力が『金槐集』のあのような歌をつくったと
考える人があるならば、それは文芸の理解の貧困を宣言するものであって、現代日本のた....
「味を知るもの鮮し」より 著者:北大路魯山人
あろう。 しかし、実際問題となると情けないが、なにを食いたい、なにが食べたいと
考える人があったとしても、答えは不完全である。なんでも結構に終る。数多くの「美味....