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考ふ
「考ふ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
考ふの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
つて究屈にして、我が古道の妨げとなることも多いでござる。さりながら、世間の有様を
考ふるに、今は物ごと新奇を好む風俗なれば、この学風も儒仏の道の栄えたるごとく、だ....
「昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
て遅すぎる位なり。」「蒼生と悲喜を同うするは軽蔑すべきことなりや否や。僕は如何に
考ふるも、彫虫の末技に誇るよりは高等なるを信ずるものなり。」と感じつつも「プロレ....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
という附言とともに、「蒼生と悲喜を同うするは軽蔑すべきことなりや否や。僕は如何に
考ふるとも、彫虫の末技に誇るよりは高等なることを信ずるものなり」と云った。同時に....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
てその禪讓をつくり、人道の理想を舜に、勤勉の理想を禹に假托せるならんか。 なほ
考ふるに、舜はもと一田夫の子、いかに孝行の名高しと雖、堯が直に之を擧げて帝王の位....
「探偵小説アルセーヌ・ルパン」より 著者:婦人文化研究会
ルと称する者の当邸における勤務ぶりを見て、すこぶる小才あり、かつ頓智ある者なりと
考ふ。依ってこれを証明す。全力をあげて職務に勉励し、何等《なんら》の根拠なきによ....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
の方に意を用ゐられ候はば、人は何のために世にあり、何事をなして好きかといふことを
考ふるやうにならるるならん。考へだにせば、儒を聞きて儒を疑ひ、仏を聞きて仏を疑ひ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
えざるべし。当時浮世絵を専業となせる画工の制作いづれも甚《はなはだ》多数なるより
考ふれば、北寿はあるひは専門の浮世絵師にてはなかりしにや。あるひはその画風のあま....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
の名義について説をなせるもの、喜多村信節の画証録(天保十年)に、 久々都の名義を
考ふるに、日本紀に木祖久久能智とある久々は茎にて、草木の幹をいふ。智は男を尊む称....