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「考証〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

考証の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
い、君、序《ついで》にレムブラントもデュラアも、我々同様|屁《へ》を垂れたと云う考証を発表して見ちゃどうだ。」 近藤は大きな鼻眼鏡の後《うしろ》から、険《けわ....
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
は、好きな道を役立てて歌舞伎の小道具方の相談相手になり、デパートの飾人形の衣裳を考証してやったり、それ等から得る多少の報酬で学費を補っていた。かなり生活は苦しそ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
こに湯殿山行人派の寺が開かれた為に、坂の名を行人と呼ぶことになったという。そんな考証はしばらく措いて、目黒行人坂の名が江戸人にあまねく知られるようになったのは、....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
て行って有名な学者や鑑定家などを尋ねまわって、その鏡の作られた時代や由緒について考証や鑑定を求めたが、それは日本で作られたものでない、おそらく支那から渡来したも....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
三馬、馬琴、種彦、烏亭焉馬などの本が沢山にあった。特に京伝の『骨董集』は、立派な考証学で、決して孫引きのないもので、専ら『一代男』『一代女』古俳諧等の書から直接....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
学問の低いわたしには何もかも突き止めることが出来ない。ただ一つの希望は「歴史癖と考証|好」で有名な胡適之先生の門人|等が、ひょっとすると将来幾多の新|端緒を尋ね....
鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
の話の享保時代にはまだ木母寺が将軍の休息所になっていたものと思われる。 こんな考証は僕の畑にないことであるから、まずいい加減にしておいて、手っ取り早く本文にと....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
犬伝』の歴史地理 馬琴は博覧強記を称されもすれば自ら任じもした。殊に歴史地理の考証については該博精透なる尋究を以て聞えていた。正当なる歴史を標榜する史籍さえ往....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
お断わりし、雑事を排して、専心、上納画の下絵にとりかかりました。藤原時代の衣裳の考証に、ある時は写生に外へ出かけたりいたしました。四月には心に適った下絵ができ上....
小坂部伝説」より 著者:岡本綺堂
位小刑部大明神は姫路城内の本丸に鎮座、祭神二座、深秘の神とす。」とある。それらの考証は藤沢衛彦氏の日本伝説播磨の巻に詳しいから、今ここに多くを云わないが、まだ別....
甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
本氏の養女なる「とく」の一身上にあることは、今日までに四方より得たる事実ならびに考証によりて、すでに明らかに証せられたれば、今、さらにこの点につきて弁明すること....
妖怪報告」より 著者:井上円了
のなりと。しかれども、いかんせん心体のなにものたるを理会するにあらざれば、論理上考証となすべきものなきを。よって、事実を記しておおかたにただす。こいねがわくは、....
迷信解」より 著者:井上円了
り高くないことは明らかである。ただし、くわしき説明は物理学および心理学の両面より考証せざるを得ざれば、『妖怪学講義』に譲りておく。つぎに不動金縛りは、現今にては....
久保田米斎君の思い出」より 著者:岡本綺堂
しました。その時分に御父さんの米僊先生がまだ御達者で、衣裳とか、鬘とかいう扮装の考証をなすった。その関係で息子さんの米斎君が、舞台装置をやったり、背景を画いたり....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
?)が手に入ったといって歓喜と得意の色を漲らした。 鴎外が抽斎や蘭軒等の事跡を考証したのはこれらの古書校勘家と一縷の相通ずる共通の趣味があったからだろう。晩年....