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者
「者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
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こう云う親子の上半身《じょうはんしん》。父親はいかにも田舎
者《いなかもの》らしい、無精髭《ぶしょうひげ》を伸ばした男。少年は可愛《かわい》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
には行かなかった。そこで彼は甚太夫を呼んで、「ああ云う見苦しい負を取られては、拙
者の眼がね違いばかりではすまされぬ。改めて三本勝負を致されるか、それとも拙
者が殿....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
。 「まあ、待ってくれ。そうしてその婆さんは、何を商売にしているんだ?」 「占い
者です。が、この近所の噂じゃ、何でも魔法さえ使うそうです。まあ、命が大事だったら....
「狂女」より 著者:秋田滋
そして独逸語で何やら命令を下した。 するとまもなく、幾たりかの兵士が、負傷した
者でも運ぶように蒲団の両端をになって、その家から出てゆくのが見えた。すこしも形の....
「墓」より 著者:秋田滋
て行き、彼は眼を覆わしめるような冒涜行為を目のあたりに見たのである。 一人の曲
者が、前の日にそこへ埋葬された妙齢の婦人の死体を掘り出して、今しもそれを墓穴から....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
とんどあるまい。 水曜日から木曜日にかけての深更、某街四十番地所在の家屋に住む
者は連続的に二発放たれた銃声に夢を破られた。銃声の聞えたのは何某氏の部屋だった。....
「初雪」より 著者:秋田滋
何か自分にもあるだろうか? そんなものは一つとして無かった。彼女が診てもらった医
者は、子供は一生出来まいと云った。 前の年よりも一しお厳しい、一しお身に浸みる....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
り。予が講義を聴かれて「天晴慧しき子かな、これまで巡廻せし学校生徒のうちに比べる
者なし」と校長に語られたりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみな....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
偉人の伝記というと、ナポレオンとかアレキサンドロスとか、グラッドストーンというようなのばかりで、学
者のはほとんど無いと言ってよい。なるほどナポレオンやアレキサンドロスのは、雄であ....
「寡婦」より 著者:秋田滋
すね。だが、これは愛すべき気狂い、恋の気狂いであったとも申せるのです。この一家の
者は、父から子へ、子からまたその子へと、皆な親ゆずりの激しい情熱をもっていて、全....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
はえていた。 ――倦怠の城 ハドソン河の河幅がひろがり、むかしオランダ人の航海
者がタッパン・ジーと名づけていたところでは、彼らは用心していつでも帆をちぢめ、航....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
行きがた知れずになってからもうかなり日数もたっていることとて、誰ひとりそれを知る
者もなかった。当の息子のジャンにしたところが、今ではもう自分の名前も、生れ故郷の....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
。だが、今では社会生活を営む必要上、われわれは殺人を犯罪としている。そして、殺人
者を犯罪人として罰している。しかし、われわれ人間は、この自然な、激しい殺戮を好む....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
派な芸術的文学とまで発展させていたのであるから、これまでの探偵小説に馴されていた
者には、実に探偵小説の様なものであったのである――を書いている奴があるが、あらァ....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
っこをしてるのにな!」 多助は赤児の顔を見て、 「それさ、いい着物を着て、ただ
者の子供じゃあんめいよ。そんだとも、うっかり手をつけられねいぞ。かかり合いになっ....