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耐久力
「耐久力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耐久力の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「比叡」より 著者:横光利一
弘法の大乗的な大きさについて考えた。出来得る限り自然の力を利用して、京都の政府と
耐久力の一点で戦ったのであった。つまり、いまの定雄について考えるなら、駕籠を利用....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
る賛美に似たあるものと、もう一つには、その独創的計画をどこまでも遂行しようという
耐久力の強さ、しかも病弱の体躯を寒い上空の風雨にさらし、おまけに渦巻く煤煙の余波....
「記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
限度に関する考査上のデータにはなりうるであろう。場合によってはある一人のこういう
耐久力のいかんによって一軍あるいは一国の運命が決するようなことがないとも限らない....
「作品のテーマと人生のテーマ」より 著者:宮本百合子
を失い、辛うじて良人と共に、感化事業に献身しようとする。しかし、事業の困難さは、
耐久力のない胤子を再び失望させたのみか、北海道へ来たことも、良人の生活態度にも、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。そうしていう。この線とこの線の間は何ミリメートルある、この紙質は植物性のもので
耐久力は何年、この墨を分析してみると成分はこれこれ……というようなことを、おどろ....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
は、その耐熱試験をやっているのだ。氷の島が温帯で、いや熱帯圏内に入っても、果して
耐久力があるか否かを試験しているのだ。そこで、この島の秘密を、日本の少年に盗まれ....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
いから、かうして水風呂で身体をきたへておくと、いざとなつて山野に野宿がつゞいても
耐久力があると考へた。これは屁理窟ではない。実際私はこの水風呂以来、厳寒に薄着を....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
労働の価値の騰落により、他のもの以上に影響を蒙るから
第五節
(一九)ロ、資本の
耐久力の不等
ハ、生産に用いられる時間の比較的不等
(二〇)以上の要約
....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
とができなかった。たとえば昔の大工や左官が手をぬかなかったために、百年百五十年の
耐久力があるにしても、それは、単に
耐久力というだけで、庶民生活の豊かさを住宅自体....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
を固くしてその特長を強化する。その折れ目、耳を立てたのを角山という。角背の腔背は
耐久力に難点がある。余程優秀な技術が要る。角背の、特に硬直背は釘とじ式のものに適....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
icitur charta ob firmitatem laudata(樹皮カラ
耐久力アル優秀ナ紙ヲ造ル)の解説が付いている。ところがその後マキシモイッチがこの....
「黒船前後」より 著者:服部之総
の木造船より四分の一だけ軽く済んだ、したがってそれだけ貨物積載量が殖《ふ》えた。
耐久力の上ではいうまでもないが、一八三四年に鉄造船ガリイ・オーエン号が処女航海で....