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耕雲
「耕雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
耕雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を致そうとしていた。かねて幕府は水戸の尊攘派を毛ぎらいし、誠党領袖の一人なる武田
耕雲斎と筑波に兵を挙げた志士らとの通謀を疑っていた際であるから、早速
耕雲斎に隠居....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
奉行水野|筑後守、老中|間部下総守、林|大学頭、監察岩瀬|肥後守から、水戸の武田
耕雲斎、旧幕府の大目付で外国奉行を兼ねた山口|駿河守なぞまで――御一新以前だけで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く金。その金額は二万両。それはこういうわけです。 これより先、水戸の家老、武田
耕雲斎が大将となって、正党の士千三百人を率いて京都に馳《は》せ上り、一橋慶喜《ひ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の騒ぎが起ってな」 「筑波山の騒ぎとは?」 「それも知らないのか。水戸の家老武田
耕雲斎が、天狗党というのを率いて乱を起した、それやこれやで拙者は関東と京都の間を....
「明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
で、派手やかな、人目を驚かす扮飾をしていた。山内侯に見染められたのも、水戸の武田
耕雲斎《たけだこううんさい》に思込まれて、隅田川の舟へ連れ出して白刃《はくじん》....
「明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
で、その後、深川松井町の芸妓|小川小三《おがわこさん》である。水戸《みと》の武田
耕雲斎に思われ、大川の涼み船の中で白刃《はくじん》にとりまかれたという挿話《そう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、この夕方、垂井の宿いっぱいにひろがる流言蜚語そのものは、 「明日になると、武田
耕雲斎が押しかけて来て、この宿を占領する」 ということでありました。 中仙道と....
「早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
与力《ぎんみよりき》の出張を求めた。 元治元年三月二十七日筑波山に立籠った武田
耕雲斎《たけだこううんさい》の天狗党《てんぐとう》が同年四月三日日光に向う砌《み....
「新撰組」より 著者:服部之総
情に望みをかけ、中央――京都における合体尊攘方策の即時実現をまだ夢みていた。武田
耕雲斎《たけだこううんさい》のごとき水戸尊攘派領袖が慶喜側近として京都に頑張り、....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
、吉野朝の柱石であられるが、それに親近して吉野朝の右大臣まで昇った花山院長親の『
耕雲口伝』に次の一文がある、 肝要はたゞ数寄の志一つなり。京極中納言(定家の事)....