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「耶蘇教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

耶蘇教の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
う、はなはだしきはだいぶこのごろは耶蘇《ヤソ》教が世間の評判がよくなったから私も耶蘇教になろう、というようなものがございます。関東に往きますと関西にあまり多くな....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
で支倉と同監いたしました。同監いたしましてから間もなく支倉の申しますには、自分は耶蘇教の牧師であるが、こう云う辱めを受けては再び社会に顔向けが出来ない、この上は....
少年時代」より 著者:幸田露伴
、左様私が二十一歳の時、旅から帰って見たら、足掛三年ばかりの不在中に一家悉く一時耶蘇教になったものですから、年久しく堅く仕付けられた習慣も廃されて仕舞って、毎朝....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
うとして東京裁判所の役人の前に立たせられた時、彼のわずかに申し立てたのは、かねて耶蘇教の蔓延を憂い、そのための献言も仕りたい所存であったところ、たまたま御通輦を....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
かわからないような場合もかなりあるように思われる。 もっともそういえば仏教でも耶蘇教でもフイフイ教でも同じになるかもしれないし、そうなればいったい何をおがんだ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
国婦人会、其他一切の公的性質を帯びた団体加入の勧誘は絶対的に拒絶する。村の小さな耶蘇教会にすらも殆ど往かぬ。昨年まで年に一回の月番役を勤めたが、月番の提灯を預っ....
春昼」より 著者:泉鏡花
。 唯今の、その浅黄の兵児帯、緋縮緬の扱帯と来ると、些と考えねばならなくなる。耶蘇教の信者の女房が、主キリストと抱かれて寝た夢を見たと言うのを聞いた時の心地と....
流線間諜」より 著者:海野十三
て置いてあり、その中に、特に立派な背の高い椅子が一つあるが、その前にだけ、これも耶蘇教の説教台のような背の高い机が置いてあった。人間の姿は見えないが、どうやら会....
半日ある記」より 著者:寺田寅彦
爺が煙管しきりに煙を吐く。蓄音機今|音羽屋の弁天小僧にして向いの壮士腕をまくって耶蘇教を攻撃するあり。曲書きのおじさん大黒天の耳を書く所。砂書きの御婆さん「へー....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
くびっくりしてしまったのである。 ちょうどこの時、ホノルルの港には、アメリカの耶蘇教布教船が、碇泊していた。この船は、キリスト教をひろめるための船で、南洋方面....
山中常盤双紙」より 著者:寺田寅彦
き興味ある題目となるであろうと思われる。 それにつけて想い出されるのは、仏教や耶蘇教の宗教画の中にも、この絵巻物の中に現われているような不思議な嗜虐性要素のし....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
治家にて別人なり。 クラッパム(地)Clapham. クエーカー Quaker.耶蘇教宗派の名。 グラス(人)Glas. ジョン・グラス。イギリス人。一六九五―....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
」「八世紀の物が、もし西洋にあったら、しかもそれがバイブルに関係した物であったら耶蘇教者は一寸刻みにして研究するだろう。それにこんなにたくさんあるじゃないか。天....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
船した。彼は日本に十八年間も居ったと言うのでなかなか日本語をよく使う。彼は非常な耶蘇教の熱心家で私と大変な議論が始まって船中の評判になった。なかなか愉快の事であ....
こがらし」より 著者:岩本素白
つの声になって居るこがらしが吹く或る薄曇った寒い月に、私は近所の寺の裏手の墓地へ耶蘇教の葬式が来ることを知って、無気味に思った。 その寺というのは、元は近くの....