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聖なる
「聖なる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖なるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
語を以て、神懸りの産物なりと唱え、大なり、小なり始末に負えぬ特殊部落を作って、神
聖なる国土を汚している連中が甚だ多い。モーゼスの背後の霊をして批評させたら、果し....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
隠し食いをしておきながら……貴様はチョコレットで画が描けるとでも思ってるんか。神
聖なる画箱にチョコレットを……だから貴様は俗物だよ。 花田 なんとでもいえ。し....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
妻にも話した、死刑の立会をするという、自慢の得意の情がまた萌す。なんだかこう、神
聖なる刑罰其物のような、ある特殊の物、強大なる物、儼乎として動かざる物が、実際に....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ノトス(Notos)(注四)は女神と男神の恋濃かに生みし子なればこそ。 また次に
聖なる爽明の女神はフォスフォロス(Fosforos)(注五)を生みぬ。 天に瓔珞....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
口で、熾烈の太陽に直射されながら坐っていたあのラザルスのように――。 五 神
聖なるローマ大帝アウガスタス自身がラザルスを召されることになった。皇帝の使臣たち....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
今次の敗戰によつて、世界に先驅けた平和憲法を制定したが、一歩獨立方式を誤れば、神
聖なる新日本の意義は完全に失われてしまうであろう。繰返して強調する、今日世界に自....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
下、口を衝いて数百言、竹永は我が探訪の職に対し、生殺与奪の権を握れる、はたかれ神
聖なる記者として、その意見に服し、その説に聴くこと十余年。いまだこの日のごときを....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
正体が知れてからも、出遊の地に二心を持って、山霊を蔑にした罪を、慇懃にこの神
聖なる古戦場に対って、人知れず慚謝したのであるる。 立向う山の茂から、額を出し....
「西航日録」より 著者:井上円了
いをなす。もしその迷信にいたりては、いちいち列挙し難し。恒河の濁水をもって最上神
聖なるものとし、いかなる不潔不浄もひとたびこの水にて洗い去れば、たちまち清め得た....
「眉の記」より 著者:上村松園
のである。 結婚して子供が出来ると青眉になるなどは、如何にも日本的で奥ゆかしく
聖なる眉と呼びたいものである。 いつの頃からかこの青眉の風習が消え失せて、今で....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
半数がユダヤ系から出たものであることと、もうひとつはドイツ国内にも、われらのこの
聖なる行動に対し公然非難をしてやまない一派があるということです。以上」 イレネ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
島々が、手にとるように見渡せるのである。 「はい、ここはヘクザ館の内部でも、一番
聖なる場所としてあります。されば、初代院長様の聖骨も、この塔のなかにおさめてある....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
うじゃ。甚だわしの方が損じゃ。帰ったら醤に、そういっていたと伝えてくれ。しかし神
聖なるバーター・システムの誓いの手前、こっちでもぬかりなく按配しておいたと、あの....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
、睡っていたのでもない。博士はその間その姿勢ではとても見ることのできないはずの、
聖なる新月の神々《こうごう》しい姿を心眼の中にとらえて、しっかりと拝《おが》んで....
「鎖工場」より 著者:大杉栄
して、のべつにしゃべり立てている。「鎖はわれわれを保護し、われわれを自由にする神
聖なるものである、」というような意味のことを、難しい言葉や難しい理窟をならべて、....