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聖殿
「聖殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聖殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
社会理想主義」の如きが後者だ)。このおかげで道徳は、今日の観念論の権威と神秘との
聖殿に他ならぬものとなっている。何か倫理学的な独立封鎖領域があって、凡ての社会理....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
・八) 17 「純文学」の問題 わが国の文壇はかつてジャーナリズムの近代的な
聖殿を以て自他共に許していた。処が最近になって、所謂大衆文学――通俗小説・探偵小....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ざるを得なかった。かつて祈ることのないものは、凡人のみである。強い魂にも時々その
聖殿に隠れる必要があることを、彼らは知らないのである。クリストフは一日の屈辱から....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
前に連れていった。それは彼女の寝台のそばに、室の片隅《かたすみ》にあって、一つの
聖殿をなしていた。彼女はその写真の前に彼とともにひざまずいた。そして二人はひそか....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
言葉の後ろに隠れ、専門家しか払いのけることのできない三重の幕に覆《おお》われて、
聖殿の奥にこもっているので、ブュフォンや百料全書派《アンシクロペディスト》のころ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
いっている。心の神秘の上に掛かってた帷《とばり》はみな引き裂かれている。ラトラン
聖殿の黒布をまとった一ソフォクレスによって簡潔に言われた事柄が、今日では、真裸な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
んだことがなかった。その手記中に彼女は陰影よりはなお多くの光明を認めて、あたかも
聖殿の中をのぞき見るような気がした。それらの神秘な各行は、彼女の目に光り輝き、彼....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
りの天使が立っていて、ほほえみながら口に指をあてている。
愛の祝典があげらるる
聖殿に対しては、人の魂は瞑想《めいそう》にはいってゆく。
それらの人家の上には....