聞及び[語句情報] » 聞及び

「聞及び〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聞及びの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
方はお心掛が潔白で、指物にかけては京都の利齋当地の清兵衛親方にも優るという評判を聞及びましたから、此の仕事をお願い申したいので、手間料には糸目をかけません、何う....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
巻。歴史六十巻、小説百巻、と申しまするデュオデシモ形と申す有名な版本の事を……お聞及びなさいまして、御姉君、乙姫様が御工夫を遊ばしました。蓮の糸、一筋を、およそ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
三下奴《さんしたやっこ》のために、路用のお恵みが願いたいんでげして。さいぜんもお聞及びでございましょうが、彫りと言い、こしらえと言い、要所要所はいちいち金むくで....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
はたその前のなお前の年なりけむ、われ小親とともに、伊予の国なる松山にて興行せし時聞及びつ。かかるべしとは思わでありし、今年またこの地にて興行せむとて、一座ととも....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
嘸お前も立腹したであろうが、何事も成行じゃ、諦めなさい、さて今日の始末は定めてお聞及びであろうが、お前が夫の平林|氏が非道の扱いに堪兼て、一同の囚人が徒党を組ん....
雪の宿り」より 著者:神西清
でございました。 この松王様のことは、くだくだしく申上げるまでもなく、かねてお聞及びもございましょう。右兵衛佐殿(斯波義敏)の御曹子で、そののち長禄の三年に、....
遠野の奇聞」より 著者:泉鏡花
物ありける。或暮年の頃廿五六なる若侍一|人、諏訪の前を通りけるに常々化物あるよし聞及び、心すごく思いけるおり、又廿五六なる若侍|来る。好き連と思い伴いて道すがら....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
せんか存じませんけれども、主人の心だけの御法事御供養をいたしました事は、定めてお聞及びでもございましょうが、何うかこれで一つ御勘弁を願いたいのでございまする」 ....