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「聞手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聞手の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
血の文字」より 著者:黒岩涙香
に掛り、目科は今宵の一条を洩さず細君に語り聞かす流石探偵の妻だけに細君も素人臭き聞手と違い時々不審など質問する孰れも能く炙所に当れば余は殆ど感心し「此の聞具合で....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
「おあぶのうございますよ、お嬢様」 幾は驚きてしかと浪子の袂を握りぬ。 新聞手に持ちたるまま中将も立ち上がりて窓の外を望みたり。 列車は五|間過ぎ――十....
小説総論」より 著者:二葉亭四迷
聾にあらざるよりは、手を拍ってナルといわんは必定。是れ必竟するに清元常磐津直接に聞手の感情の下に働き、其人の感動(インスピレーション)を喚起し、斯くて人の扶助を....
少年探偵長」より 著者:海野十三
ていれば、もっと諸君におもしろい話ができたんだがなあ」 金谷先生がそういうと、聞手の先生たちはみんな笑った。 そこへ立花先生がはいってきた。 「まあ、みなさ....
太十と其犬」より 著者:長塚節
居る。外の三四人が句切れ句切れに囃子を入れて居る。狭い店先には瞽女の膝元近くまで聞手が詰って居る。土間にも立って居る。そうして表の障子を外した閾を越えて往来まで....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
の好い帯腰で、下に居て、白い細い指の先を、染めた草につくようにして熟と聞く。……聞手が、聞手だ。唄う方も身につまされて、これでもお前さん、人間|交際もすりゃ、女....
農村」より 著者:宮本百合子
の男のねらい処である。自分が、口がうまく廻らない話下手だと知ってからは、いつでも聞手の泣きそうになるまで、クドクドと何か云ってききあきて五月蠅《うるさく》なって....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
。 男の様に育った喉仏はかすれた太い声の出る理由を説明はして居るものの不愉快な聞手の気持を和げる役には立たない。 美くしいと云うまででなくても賢しこそうなと....
常識」より 著者:豊島与志雄
子の白い肌が目立っていた。岡部周吉が赤い顔をして、一人で饒舌っていた。村尾庄司が聞手になって、短い言葉を※んだりうなずいたりしていた。島村陽一は黙って、時々にや....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
丹《きりしたん》の魔術とでも呼ぶべきものでござろうな。しかし、切支丹ではない。」聞手の三人は、乗り出して、久住の顔を見た。黙って、久住は、杯を取り上げた。空《か....
伝通院」より 著者:永井荷風
ると、いつでも爺さんは突然調子を変え、思いもかけない無用なチャリを入れてそれをば聞手の群集から金を集める前提にするのであるが、物馴れた敏捷な聞手は早くも気勢を洞....