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「聞達〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

聞達の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夏目漱石
磨《しょうま》し尽していた。彼は平凡を分として、今日《こんにち》まで生きて来た。聞達《ぶんたつ》ほど彼の心に遠いものはなかった。彼はただありのままの彼として、宜....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
モト布衣《ほい》、躬《みづか》ラ南陽ニ耕シ、苟《いやしく》モ生命ヲ乱世ニ全ウシテ聞達《ぶんたつ》ヲ諸侯ニ求メズ』というの句がございます、聞達を諸侯に求めずという....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
諧壇上に立てり。されども世は彼が第二の芭蕉たることを知らず。彼また名利に走らず、聞達を求めず、積極的美において自得したりといえども、ただその徒とこれを楽しむに止....
三国志」より 著者:吉川英治
かろうか。 ――臣はもと布衣、みずから南陽に耕し、いやしくも性命を乱世に全うし、聞達を諸侯に求めざりしに、先帝臣の卑鄙なるを以てせず、猥におんみずから枉屈して、....