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聯隊
「聯隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
聯隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「将軍」より 著者:芥川竜之介
一 白襷隊
明治三十七年十一月二十六日の未明だった。第×師団第×
聯隊の白襷隊《しろだすきたい》は、松樹山《しょうじゅざん》の補備砲台《ほびほうだ....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
の、どないしてたの?」 もと近所に住んでいた古着屋の息子の田中新太郎で、朝鮮の
聯隊に入営していたが、除隊になって昨日帰って来たところだという。何はともあれと、....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
四三 発火演習 僕らの中学は秋になると、発火演習を行なったばかりか、東京のある
聯隊の機動演習にも参加したものである。体操の教官――ある陸軍大尉はいつも僕らには....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ま、印袢纏で、営門をくぐった。また或る者は、手術のメスを看護婦の手に渡したまま、
聯隊|目懸けて、飛び出して行った。 事態は、市民の思っている以上に切迫していた....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
西横野という村があります。かの惨劇の主人公はこの村の生まれで、前年の冬に習志野の
聯隊から除隊になって戻って来た男です。この男の兄というのは去年から行くえ不明にな....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
謙三郎もまた我国徴兵の令に因りて、予備兵の籍にありしかば、一週日以前既に一度
聯隊に入営せしが、その月その日の翌日は、旅団戦地に発するとて、親戚父兄の心を察し....
「雨」より 著者:織田作之助
いの。どないしてたんや」 もと近所に住んでいた古着屋の息子の新ちゃんで、朝鮮の
聯隊に入営していたが、昨日除隊になって帰ってきたところだという。何はともあれと、....
「穴」より 著者:黒島伝治
られてあった。彼は、無断で私物箱を調べられるというような屈辱には馴れていた。が、
聯隊の経理室から出た俸給以外に紙幣が兵卒の手に這入る道がないことが明瞭であるにも....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
読んでみよう。――(一九一六年十月、メッツ予備病院に於いてドユッセンドルフ驃騎兵
聯隊附軍医ハンス・シュタムラアの報告)余の実験は、該患者に先登症状なる震顫を目撃....
「オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
る事が御座います。ねえ法水様、北イタリー特有の南風が吹き出す頃になると、チロルの
聯隊では、俄かに傷害沙汰が繁くなるとか申します。けれども、まったく土の肌、大気の....
「幽霊」より 著者:小野佐世男
、私達一家は小石川の家から、赤坂の新居へ移った。 庭がとても広かった。麻布の一
聯隊の高い丘が、苔むした庭の後にそびえ、雑草やくるみの木が、垂れさがるように見え....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
届け出たので、隊でも驚いた。司令部でも驚いた。当番のS君は真先に現場へ出張した。
聯隊長その他も駈付けて見ると、M大尉は軍服を着たままで倒れていた。衛兵の申立とは....
「金山揷話」より 著者:大鹿卓
話をしだした。やがて窓硝子に、英霊と書いた黒枠の紙が貼りつけられた。いずれ此処の
聯隊で受けとった遺骨を護りつつ、さらに奥地の開墾地へとかえってゆく人々にちがいな....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
城砦が今まさに炎上しつつある赤と黒との凄まじい煙の前面で、カーキ服の銃剣、喇叭、
聯隊旗、眼は釣り上って、歯を喰いしばりの、勇猛無双の突貫突貫、やあ、万歳万歳のあ....
「雨」より 著者:織田作之助
若い男が訪ねて来た。まあ、田中の新ちゃん、如何いしてたの。古着屋の息子で、朝鮮の
聯隊に入隊していたのだが、昨日除隊になって帰って来たところだという。口調の活溌さ....