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「職事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職事の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
たりしていた。見えぬところは手を抜いてあった。 この新築に関係した村会議員の涜職事件が村の者達の前にだん/\曝露されだした。 親爺は、前に、買収の罪をきせら....
ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
能を充分に発揮するのはこの点であろうと思われる。たとえば大新聞がいっせいにある涜職事件を書き立てると全国の新聞がこれに呼応してたちまちにして日本全国がその涜職事....
私の感想」より 著者:宮本百合子
りるほどの額であるだろうか? そうでないことの実際の証拠は昨今の学校教員の桃色内職事件でも明らかである。また諸官庁は元より、会社でもタイピストさえ年齢十七八歳、....
新しい潮」より 著者:宮本百合子
、民主党、民自党、びっくりばこのようにそのふたがはねあがったら昭和電工、相つぐ涜職事件で日本の民主化は、瓦石をかぶった。ゆうべ、花束をもって国会を訪問した全逓の....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
羅していて政府閣僚は最近の新聞に報道されるどっさりの不正利得に関する事件および涜職事件に関係のない者はいないほどの有様である。現閣僚はスキャンダルにつつまれてい....
それに偽りがないならば」より 著者:宮本百合子
く一人もないだろう。法学博士で大臣だった三土忠造でさえ、一九二九年か三〇年ごろ涜職事件で検挙投獄され、公判廷で奮闘して無罪を証明したあとで『幽囚記』という本をか....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ト及び三・九パーセントの増加だというのであるが、仮にこのパーセンテージ増しを全就職事情にまで拡大して考え、又特にパーセンテージの高いだろう生産技術候補者の就職事....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
る。殺傷の意志がなくても相手の生命を充分に尊重する心掛けのない処から、検察官の涜職事件など起きる場合が多い。之は単なる不作為とは云えない。で虚偽と誤謬とを区別し....
社会時評」より 著者:戸坂潤
ある、「警察官の召喚は、拓務省側関東庁側の排撃を意味するものに他ならぬ。今彼の涜職事件に関する限り、関東庁警官は絶対に潔白だ」と瓦房店署長は云うのである。 そ....
初冬の日記から」より 著者:寺田寅彦
あるであろうと思いながら、夕刊第二頁をあけると、そこには、教育界の腐敗、校長の涜職事件や東京市会と某会社をめぐる疑獄に関する記事とが満載されている。これらの記事....
中庸」より 著者:坂口安吾
に彼らの私宅を開放して収容しないのであるか。村の公器を私用に供するとは奇怪なる汚職事件である」 根作はこう断じて見栄をきった。農民は意外に弁論に長じているもの....
蜜柑」より 著者:芥川竜之介
慰むべく、世間は余りに平凡な出来事ばかりで持ち切っていた。講和問題、新婦新郎、涜職事件、死亡広告――私は隧道へはいった一瞬間、汽車の走っている方向が逆になったよ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て、満場の男女を笑殺していた。 それは堀河院のみ世の事。御神楽の夜の酒もりに、職事の公卿行綱が、袴を高くたくしあげ、細ズネを現して、庭燎をグルグル廻りながら、....