職業[語句情報] » 職業

「職業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

職業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
》、第三の夫はラマ教の仏画師《ぶつがし》、第四の夫は僕である。僕もまたこの頃は無職業ではない。とにかく器用を看板とした一かどの理髪師《りはつし》になり了《おお》....
玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
かった。が時々は文太郎を意気地なしと思うこともあるらしかった。 看護婦の甲野は職業がら、冷やかにこのありふれた家庭的悲劇を眺めていた、――と云うよりも寧《むし....
河童」より 著者:芥川竜之介
帳を出してさっそく尋問にとりかかりました。 「お前の名は?」 「グルック。」 「職業は?」 「つい二三日前までは郵便配達夫をしていました。」 「よろしい。そこで....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
知れない。」 彼の言葉は咄嗟《とっさ》の間《あいだ》にいつか僕の忘れていた彼の職業を思い出させた。僕はいつも彼のことをただ芸術的な気質《きしつ》を持った僕等の....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
そっと彼女の手を握っていてやった。 「こんな迷信こそ国辱だね。僕などは医者と言う職業上、ずいぶんやかましくも言っているんだが………」 「それは斬罪があるからだけ....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ょうこう》も見えないようでしたがな。――」 戸沢がこう云いかけると、谷村博士は職業的に、透《す》かさず愛想《あいそ》の好い返事をした。 「そうでしょう。多分は....
少年」より 著者:芥川竜之介
この中でも本を読もうと云うのは奇蹟《きせき》を行うのと同じことである。奇蹟は彼の職業ではない。美しい円光を頂いた昔の西洋の聖者《しょうじゃ》なるものの、――いや....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
居住、佐々木信一郎《ささきしんいちろう》と申すものでございます。年齢は三十五歳、職業は東京帝国文科大学哲学科卒業後、引続き今日まで、私立――大学の倫理及英語の教....
保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
汽車を待っていた時のことである。保吉はその時|欠伸《あくび》まじりに、教師と云う職業の退屈《たいくつ》さを話した。すると縁無《ふちな》しの眼鏡《めがね》をかけた....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
、あるいはブタデウスと云い、あるいはまたイサク・ラクエデムと云っている。その上、職業もやはり、記録によってちがう。イエルサレムにあるサンヘドリムの門番だったと云....
」より 著者:芥川竜之介
かは「色彩のある夢は不健全な証拠だ」と話していた。が、わたしの見る夢は画家と云う職業も手伝うのか、大抵《たいてい》色彩のないことはなかった。わたしはある友だちと....
或る女」より 著者:有島武郎
く人々はその一団を犬儒派《けんじゅは》と呼びなした。彼らがどんな種類の人でどんな職業に従事しているかを知る者はなかった。岡などは本能的にその人たちを忌《い》みき....
或る女」より 著者:有島武郎
は霞《かすみ》を食って生きる仙人《せんにん》のようにしては生きていられないのだ。職業を失った倉地には、口にこそ出さないが、この問題は遠からず大きな問題として胸に....
星座」より 著者:有島武郎
はもちろん女がいた。しかしそこには同時に男もいるのだ。けれどもおぬいさんは産婆を職業としているその母と二人だけで暮しているのだから。 客間をも居間をも兼ねた八....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
たお前は、そんな危険な火山頂上の舞踏はしていない。お前の手は、お前の頭は、お前の職業は、いかに分業的な事柄にわたって行こうとも、お前は常にそれをお前の個性なる私....