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「肉体美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肉体美の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
、望遠鏡と活動写真撮影機とを使用して、女湯の天井から、犯人の恋人ででもあるらしい肉体美の女を殺し、その藻掻き苦悶して死んでゆく所を、活動写真に撮影しようと思った....
赤外線男」より 著者:海野十三
いうからには、ダリア嬢では性別が違っている。男が女装しているものとはあの溌溂たる肉体美から云って信じられない。殊に課長がやられた日には、眼を悪くしていた。あのよ....
ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
。無論お互いに前は知りっこなし。よく旨く揃ったものだわね。どっちもいい体格でね。肉体美っていうのね、デッブリ肥っているんでなしに、スラリとしているんだけれども、....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
去として、後に葉子が仕出来したさまざまの事件にぶつかるまでは、庸三の魂もその若い肉体美の発散に全く酔いしれていた。 病院はひっそりとしていた。「文学病患者と書....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
扱い慣れた専門家の手にかけたものと判断しなければならぬ。こうしてこそ初めて服装は肉体美を更に美化するものという事が出来よう……否……単に服装ばかりでなく、この少....
探偵小説の真使命」より 著者:夢野久作
芸術は、衣裳美の歎美を以て能事終れりとした。それが更に進んでその衣裳を剥ぎ取った肉体美の鑑賞を事とする近代芸術にまで進化した。それが更に進んで、その肉体を切開き....
甲賀三郎氏に答う」より 著者:夢野久作
芸術は衣裳美の礼讃を以て能事終れりとした。それが更に進んで、その衣裳を剥ぎ取った肉体美の鑑賞を事とする中世芸術にまで進化した。それが現代……すなわち探偵小説時代....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
に、どうしてこんな下劣な魂が宿ってるのであろうかと不思議でならなかった。私はその肉体美だけを彼らから剥ぎ取ってやりたいほどに思った。女はなぜこんなに駄目なのであ....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
日を見ながら、穂高にまつわる雲を仰ぎながら行く。湯気にくもるランプの光で、人夫の肉体美を見ながら、一日の疲労を医す。帰りには、帳場によって、峠を越えてくる人夫を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
というような、女性に対しての一種の変態性慾を持っている男ではありません。 女の肉体美に面《かお》まけがして、体がすくむというような男でないことは勿論だが、それ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
方だなあ―― 主膳はこう言って、三眼|爛々《らんらん》として、西洋婦人の豊満な肉体美をながめているうちに、その女のかおかたちがだんだんお絹に似てくる。お絹であ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
魂、淑《しとや》かな流し目、フラゴナールのすり切れたシャツ、すべてそれらの詩的な肉体美も、世間の艶種《つやだね》を満載している新聞紙にたいするくらいの興味をしか....
投手殺人事件」より 著者:坂口安吾
女学生時代はバレーか何かの選手だったというが、五尺四寸ちょッとの素晴らしい体躯、肉体美人だ。好試合を追って、東奔西走、夕刊スポーツに観戦記をものして、スポーツフ....
ストリップ修学旅行」より 著者:小野佐世男
もので、それはめっぽうかいおっかないものではないかねと聞いて見たら、花と競う女の肉体美群にかこまれて酒を酌みかわし遊ぼうというのである。それじゃまるで絶海の女護....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
村舞踊団なんかよりよほど濃艶《のうえん》だ。」 「何が濃艶なの。」 「君江さんの肉体美のことさ。」 君江は知らぬが仏とはよく言ったものだと笑いたくなるのをじっ....