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肉食獣
「肉食獣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
肉食獣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ち積った枯葉の上に飛び下りて、ちょいと止って、全身を耳に、呼吸を詰めたが、まるで
肉食獣の足裏を持っているかのように、カサというひびきも立てず、杜の右手の墓地を潜....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
かい空気の下に、動物のような生活を送りながらも、なお多少環境を変更し、または他の
肉食獣を避けもしくは欺くに足る知識もあり、非常な速度で繁殖することができた。そし....
「猫性」より 著者:豊島与志雄
人に逢いたくなく、口を利きたくなく、一人で夢想しているのだ。そうした夢想の中に、
肉食獣の野性の夢がある。猫のうちには、馴致されきれない何物かが残っている。 そ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
る人々や信じたがってる人々、だまされてる人々やだまされたがってる人々、なおまた、
肉食獣のような仕事をしてるりっぱな海賊ども、毛を刈らるるためにできてる羊ども、な....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に醜い皺《しわ》の寄ってる変な額が出てきた。鼻は嘴《くちばし》のようにとがった。
肉食獣のような獰猛《どうもう》狡獪《こうかい》な顔つきが現われた。
「男爵の申さ....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
性質もある、だが油揚げの方は正に病気前の見聞が暗示となったものである。何となれば
肉食獣である狐は必ずしも油あげを殊に好くものではないからである。 とにかく狐が....