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「肝玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

肝玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鉄鎚」より 著者:夢野久作
ない。俺も昔はかなり頭がよかったんだけど、あまり早くから慾にかかったせいかして、肝玉《きもたま》が小さくなって相場が当らなくなったんだ。それを助けてくれたのが貴....
白くれない」より 著者:夢野久作
慈しみ、へつらひ寄る、人情紙の如き世中に何の忠義、何の孝行かある。今に見よ。その肝玉を踏み潰し、吠面かゝし呉れむと意気込みて、いよ/\腕を磨きければ二十一歳の冬....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
どっているのを見て、びっくりした。そこまでの話は、前にしておいた。 八木君は、肝玉《きもたま》のすわっている方であった。けれども、青白い鬼火がふわふわと宙にお....
二人町奴」より 著者:国枝史郎
た。 その放れ業とはなんだろう。 藤兵衛、腹切って死んだのである。 「町奴の肝玉ごらん下され!」 叫ぶと一緒に臓腑を掴み出し、地上へ置くと、 「藩隨院長兵....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
見を述べることの出来るのを非常に光栄に思います。しかし、私はどうも今日の大阪人の肝玉の小さいのにびっくりしているものの一人であります」 ここまで言うた時に、大....