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股火鉢
「股火鉢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
股火鉢の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
に腰をかけて、いつでも疲れているような痩せしょびれた小さな顔を上向き加減にして、
股火鉢をしていた、干からびた唇を大事そうに結びながら。
煤《すす》けたホヤのラ....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
かい。ときに爺さん、手間は取らさねえからそこいらまでいっしょに歩《あゆ》びねえ。
股火鉢《またひばち》で五合《ごんつく》とやらかそう。ナニ遠慮しなさんな、ちと相談....
「中庸」より 著者:坂口安吾
吹きすさぶ暮方であった。余が小使にみちびかれて職員室に入ると、外套を肩からかけて
股火鉢をしていた女性がいたが、それが彼女であった。余を見ると軽く会釈し、 「退屈....