胃酸[語句情報] » 胃酸

「胃酸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胃酸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
。 私には初江のようすはよく判らないけれども、藤枝真太郎がいつも過度の喫煙で、胃酸過多症にかかつている有様を思い合わせ、初江のようすがやはりどうもそうらしく思....
鬼涙村」より 著者:牧野信一
、ゲーッと腹の底から込みあげる蒸気のようなゲップを遠慮会釈もなく放出して「どうも胃酸過多のようだ。」と呟きながら奥歯のあたりを親指の腹でぐいぐいと撫でた。鼻はい....
路傍の木乃伊」より 著者:夢野久作
実話、座談会を濫造する。 固い、消化の悪い出版が流行り初めた。もう大抵の読者は胃酸過多になっているらしい。古い古い缶詰めやタクアンが美味く感ぜられるくらい大衆....
流線間諜」より 著者:海野十三
い。川村秋子の胃液に交っているのを分析すれば分る」 「そんな事なら心配いらない。胃酸に逢えば化学変化を起して分らなくなる。はッはッ」 「まだ有る。安心するのは早....
愉快な話」より 著者:豊島与志雄
に復るには僅かな日数ですんだ。 然るに、この病気の原因は実にはっきりしていた。胃酸過多とか胃腸衰弱とかいうのではなく、単なる飲酒過度だ。爾来、筆者はこう主張す....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
茶うけの蜜柑も太だ小さい。僕は殊にこの蜜柑にアララギらしい親しみを感じた。(尤も胃酸過多症の為に一つも食えなかったのは事実である。) 島木さんは大分憔悴してい....
金狼」より 著者:久生十蘭
しいほど鮮やかな色して並んでいた。 久我は昨日の昼からなにも喰べていなかった。胃酸が胃壁を喰いはじめている。そのへんが燃えるようだった。いま掌に五十銭銀貨をひ....