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「胆嚢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

胆嚢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に、肝臓は木星に、腎臓は金星に、また黒い胆汁を蔵する脾臓は憂鬱の支配たる土星に、胆嚢は火星に、肺臓は水星に相応している。』 ティコ・ブラーヘは占星術の反対者に....
冬の花火」より 著者:太宰治
の病気を、なんと言っていたの? (数枝)(すこし躊躇して、それから、はっきりと)胆嚢炎、かも知れないって。この病気は、お母さんのように何を食べてもすぐ吐くのでか....
道標」より 著者:宮本百合子
のはモスク※大学の附属病院だった。面会時間が午後の二時から四時までだった。伸子の胆嚢と肝臓とが急性の炎症をおこしているのだそうだった。 「胆嚢って、ロシア語で何....
白くれない」より 著者:夢野久作
袈裟掛けに斬り倒ふし、衣服を剥ぎて胸を露はし、小束を逆手に持ちて鳩骨を切り開き、胆嚢と肝臓らしきものを抉り取りて乙女の前垂に包み、傍の谷川にて汚れたる手足と刀を....
一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
、永く臥てなくちゃなりませんよ ――というと? 重いというわけ? ――石はない。胆嚢炎らしいです いよいよ病名がわかった。が、若い医者が好意的に話してくれたの....
年譜」より 著者:宮本百合子
・バス炭坑見学をした。 一九二九年(昭和四年) 正月から四月いっぱい、猛烈な胆嚢炎でモスクワ〔大学〕第一附属病院に入院した。 五月から十一月末までベルリン、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の庶民的食用油はヒマワリで、それはこなれにくいわ。油がひどかったりして私はあんな胆嚢炎をやりましたから、油には大いに注意するつもりです。きっと肝臓の病が殖えるで....
小さき花にも」より 著者:豊島与志雄
うしていらっしゃるかしらと思ったのだ。どの程度か分らないが、胸の御病気で、それに胆嚢もお悪いとかで、半年ばかり、瀬戸内海に面した郷里へ帰って、療養してくるとのこ....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
からきた病気にちがいない、にがい薬をのませたらいいだろう。それにはアザラシの胆、胆嚢をとって、のませるのがいちばんいい。くまの胆嚢を「熊の胆」といって、妙薬とさ....
香熊」より 著者:佐藤垢石
農村の生活の姿が、詳さに書いてある。 処分について問題となっているのは熊の皮と胆嚢と肉とであるが、寒夜の高利貸らも村人も熊の肉には、ひどくよだれをたらしている....
熊狩名人」より 著者:佐藤垢石
になります。十五貫の肉を百匁百円で売ったとすると、肉だけで一万五千円になります。胆嚢は、三十貫の熊であるとすると百匁ほどあります。生胆は平均一匁百円で売りますか....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
、肩胛骨の下側についている。これは必ず捨てねばならないのである。それから青い色の胆嚢、赤黒い色の胃袋も警戒ものだ。血液は、毒の源泉だからこれが一滴ついていても洗....
すっぽん」より 著者:佐藤垢石
羅がぽっくりと取れる。内臓が、そっくりそのまま腹の甲にのって露れる。そこで第一に胆嚢と膀胱とを除き去らねばならない。もしこれを傷つけると、到底食い物にならないか....
食道楽」より 著者:村井弦斎
で鶏の腸です。赤黒いようなものが鶏の肝臓です。肝臓に着いている薄黒い小さいものが胆嚢《たんのう》です。大《おおき》い固いのが後胃即ち俗にいう砂胆《すなぎも》です....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
、どうもなかなか苦労で目下|呻吟中の状である。 これまでやったこともない腎臓と胆嚢障害にかかって、暮のうちはちと悩んだ。十一月からのムリがたたったのだと医師は....