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胆振
「胆振〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胆振の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
せま》っていた。蝦夷富士《えぞふじ》といわれるマッカリヌプリの麓《ふもと》に続く
胆振《いぶり》の大草原を、日本海から内浦湾《うちうらわん》に吹きぬける西風が、打....
「星座」より 著者:有島武郎
書類を取りだした。
「それがこれになろうと言うんです。これがまた偉いもんですぜ。
胆振《イブリ》国|長万部《オシャマンベ》字トナッブ原野ですな。あすこに百町歩ほど....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
ると、眼界は急にはるばると広がって見える。 なんという広大なおごそかな景色だ。
胆振の分水嶺から分かれて西南をさす一連の山波が、地平から力強く伸び上がってだんだ....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
い蒟蒻の山を懐中に掴み込んで、悠々と家へ帰った。 頭山翁は終生をこの無造作と放
胆振りでもって押通している。 「俺は無器用な奴じゃがのう。しかし、その無器用な御....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
和泉、丹波、丹後、若狭、美濃、信濃、肥前、同年九月には日向、大隅、同三年七月には
胆振、同年十二月には山城、同四年六月には紀伊の新宮、京都、同五年五月には京都、同....
「故郷」より 著者:豊島与志雄
故郷 豊島与志雄 北海道
胆振国に、洞爺湖という湖水がある。全体は殆んど円形に近く、保安林の立並んだ周辺九....
「国号の由来」より 著者:喜田貞吉
方について呼ばれた。寛文頃に出来た一種の蝦夷地図(函館図書館)には、今の北海道|
胆振地方と見らるべき地域に、「是より東方日の本と云」と記入してある。万治三年の松....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
という。チセイは家の義で、チセイコロカムイは、家を持つ神の義である。余輩が昨年|
胆振の白老部落で親しく見たチセイコロカムイは、一本の細い木に簡単な彫刻を施したも....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
ことか分らないので諦めて行ってしまう.これは北見国|美幌部落で使う山ことばだが,
胆振国|穂別部落では「カッチー」ということばを使う. (kampe は「せがれ」....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
par〕(入る・口)。アふンパロ 〔Ahu'n-paro〕(入る・その口)。――
胆振地方で。 (二)アふンルパ※ 〔Ahu'n-ru-par〕(入る・道・口)。....
「学問ある蛙の話」より 著者:知里真志保
川) ※渡島国茅部郡 ホリカペッ(逆流川、和名サカサ川) ※(却流ノ温泉川) ※
胆振国虻田郡 ホロカペッ(却流川)ホロカヌプキペッ(却流川) ※日高国新冠郡 ホ....
「性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
アイヌ民族研究資料、第二、第123頁より) ホパラタとは北海道の南部方言地帯(
胆振及び日高国沙流郡)に行われる語であり、ホ(陰部)パラ(ひろげる)タ(打つ)の....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
取っかえよう」と言って、おじぎしながら取ったと言います。もう一つ例をあげますと、
胆振の幌別では、山へ薪を取りに行って、二本の木が両方から寄ってからみ合っているの....