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背教
「背教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
背教の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球図」より 著者:太宰治
サキ、キリシタン、などの言葉しか聞きわけることができなかったのである。阿蘭陀人を
背教者の故をもってか、ずいぶん憎がっているような素振りも見えるので、阿蘭陀人をし....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
であります。そして彼らの内にある者は早くすでに立派にキリスト教を「卒業」して今は
背教者をもって自から任ずる者もあります。またはこの書によって信者になりて、キリス....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
三の例をメレヂコフスキイの作品の中から取り来って見ようと思う。「神々の死」別名「
背教者ジュリアン」は、基督《キリスト》教と希臘思想《ヘレニズム》の闘争時代である....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
エンジニーアに仕立てようと考えていたのだが)は、どうにか之を認め得た父親も、その
背教だけは許せなかった。父親の絶望と、母親の涙と、息子の憤激の中に、親子の衝突が....
「操守」より 著者:豊島与志雄
彼女には、彼が心の中でどんなに悩んでるか、よく分っていた、けれど、彼のその誓が、
背教者の涙と同じように、一時的なものだということも、また分っていた。そしておかし....
「偶像に就ての雑感」より 著者:豊島与志雄
で、彼女等にとっては決して破壊すべきものではない。 もしメレジュコフスキーの「
背教者ジュリアノ」や「先駆者ダ・ヴィンチ」などを読んだ人は、その中に書かれた邪教....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
いた。 この間も茅野雄は考えた。 (信者なら声をかけるはずだ! 「神殿を荒らす
背教者でござるぞ! 出合え! 方々!」――と、こんなように! ……ところがこいつ....
「精」より 著者:マクラウドフィオナ
れていって貰いましょう。そして何処かの男に与えるがよろしい。もう二度と彼女にこの
背教者を見させてはならない」 その言葉に、二人の男がアルダナを連れ去った。彼女....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
りまかなう。
ところが腹の極まらない下賤な奴の心から
反抗が起って来る。
それが
背教者だ。魔法使だ。
そう云う奴が都をも国をも滅すのだ。
そう云う奴を今お前は、....