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「背理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

背理の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
平和への荷役」より 著者:宮本百合子
目とする日本の戦犯者の国際裁判の最終日に、キーナン検事が、「正義を伴わない文明は背理である」といった言葉のうちには、人類の正義への評価があった。第一次大戦後、平....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
はなくて、二つの真理自身の対立とならざるを得まい。これではもはや真理ではなく正に背理だ。科学と文芸とが、お互いに他を排除しなければ成り立たないなどという、馬鹿げ....
新感覚論」より 著者:横光利一
へ転開することそれ自体は、決して新しき感覚派なるものの感覚的表徴条件の上に何らの背理な理論をも持ち出さないのは明らかなことである。もしこれをしも背理なものとして....
獄中消息」より 著者:大杉栄
だかわけの分らない弁証法などという論理法によって、数千ページの大冊の中にその矛盾背理の理論をごまかし去るの技倆を持たない。しかし彼は、いかなる難解甚深の議論とい....
文学の中の科学的要素」より 著者:寺田寅彦
抒情的なそれである。そこには能知者がいっぱいに滲透して所知者の間のあらゆる科学的背理や矛盾は、それによって統一され融和される。そういう点から見て最も多くの芸術と....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
しているか、または乱暴な気違いの狂熱家であってその馬鹿々々しい思索や飛んでもない背理は理性ある何人もそれに注意を払う必要のないものである、と考えがちである。 『....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
るのが一番よい、と考えるであろう。しかしながら私はこれと意見を異にする。この種の背理が有能有為の人々によって主張されるときには、黙殺していたのでは彼らにその誤り....