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胴体
「胴体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胴体の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
退《とびの》いたが、それも隠れた。三度目に出会ったのが、いや急には動かず、しかも
胴体の太さ、たとい這出《はいだ》したところでぬらぬらとやられてはおよそ五分間ぐら....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
すくみ上がってしまった。同時に船はだんだん大きくぼやけて行った。いつのまにかその
胴体は消えてなくなって、ただまっ白い帆だけが矢よりも早く動いて行くのが見やられる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
物語をしよう。ケオプス王(Cheops)が彼らの一人に『お前は切り取った首を再び
胴体につなぐことができるという話だが、それは本当か』と聞いた。その通りだと答えた....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
いか」 「や、やッ」モンストン少佐も、探照灯に照し出された、見覚えのある、真紅な
胴体をもった飛行機を見付けて、のけぞる位に駭いた。「グランド君が、敵の阻塞気球に....
「蠅」より 著者:海野十三
こし丈夫になって、壜の上の方に匍いあがってきたところを見付けたのであるが、一つの
胴体に、二つの頭をもっていたのだ! 言わば双つ頭の蠅である。こんな不思議な蠅が、....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
全な人間だったけれど、真一君の方はそうでなかった。彼は畸形児だったのだ。手も足も
胴体も一人前だったが、気の毒なことに首が二つあった。つまり両頭の人間だったのだ。....
「地球盗難」より 著者:海野十三
機もあったろうか。大きいのや小さいのや、それから近づくと、赤い翼をもったのや青い
胴体のものや、いろいろさまざまの形のものが、吾れ勝ちに機首をこちらに向けて飛んで....
「春昼」より 著者:泉鏡花
、真向にぬっと、大な馬の顔がむくむくと湧いて出た。 唯見る、それさえ不意な上、
胴体は唯一ツでない。鬣に鬣が繋がって、胴に胴が重なって、凡そ五、六|間があいだ獣....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
というから、このロケット艇はかなりの巨体であることがわかろう。 出発のときは、
胴体から引込み式の三|脚をくりだして、これによって滑走した。そのとき、やはり
胴体....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
低空飛行の場合はこの形で飛ぶが、高度があがってくると、両翼は噴射筒とともにぐっと
胴体の方によってきて、ちょうど爆弾のような形になるのであった。形を見ただけで、こ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、それで安心して、火星人は、先に立って歩いているらしかった。彼らのかっこうの悪い
胴体が、歩く度に重そうにゆれた。
すると、とつぜん先生は、明かるい光の中へ押出....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
が、何だか不気味である。 「リーロフ、さあ、僕につづいて、すぐその天井の窓から、
胴体の上へはいだすんだ」 翼のうしろに開く窓があった。そこから艇の
胴体の外へ出....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
って白昼だけにその惨状は眼もあてられません。崩れた岩石の間から、半分ばかり無惨な
胴体をはみ出している機関車、飛び散っている車輪、根まで露出している大きな松の樹な....
「流線間諜」より 著者:海野十三
真暗な場内の奥深く入って停ったが、そこには目の前に、夜光ペイントを塗った飛行機の
胴体が鈍く光っていた。 「これは例の世界に誇る巨人爆撃機だな」 と、帆村は早く....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
った。これが半之丞が五ヶ年の山籠りを懸けて作り上げた秘作機械だった。――南蛮鉄の
胴体に、黒装束に黒頭巾を蔽った機械人間がコトリコトリと音を立てて出て来た。 「さ....