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胸を痛める
「胸を痛める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
胸を痛めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
皇帝の御教《みおしえ》を聴聞《ちょうもん》すると共に、滅びてしもうた。ただ、予が
胸を痛めるのは、あの玉のような姫君も、この天地《あめつち》を造らせ給うた天上皇帝....
「字で書いた漫画」より 著者:谷譲次
to make――という言葉を夫の口から聞くことは、あめりかの新婦人が、ひとしく
胸を痛めることになっている。夫の方から言えば、これがまた何よりの嫌がらせ文句だ。....
「高瀬舟」より 著者:森鴎外
と人の哀れを身に引き受けて、役がらゆえ気色には見せぬながら、無言のうちにひそかに
胸を痛める同心もあった。場合によって非常に悲惨な境遇に陥った罪人とその親類とを、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の羞恥もわすれた生態を見るたびに、彼は彼女をこうさせた戦のとがに「あわれ……」と
胸を痛めるのが常だったが、この里のさくら乙女子たちも末始終まで、あのきれいな声と....