能代塗[語句情報] »
能代塗
「能代塗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
能代塗の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
のらしい。景品の説明は、いいかげんにしてやめるが、もう一つ書きたいのは、黄色い、
能代塗《のしろぬり》の箸《はし》である。それが何百|膳《ぜん》だかこてこてある。....
「少女病」より 著者:田山花袋
室の中までさし込むので、実に暖かい、気持ちが好い。机の上には二、三の雑誌、硯箱は
能代塗りの黄いろい木地の木目が出ているもの、そしてそこに社の原稿紙らしい紙が春風....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
て誂の剃刀を、あわせて届けに来たと見える。かんぬしが脂下ったという体裁、笏の形の
能代塗の箱を一個、掌に据えて、ト上目づかいに差出した。それは読めたが、今声を懸け....