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「能楽堂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

能楽堂の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
れた広い道の奥からは、能楽《のうがく》のはやしの音がゆかしげにもれて来た。二人は能楽堂での能の催しが終わりに近づいているのを知った。同時にそんな事を見たのでその....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
ず滞京、千代造稽古の儀|御請申上候」 と翁の手記に在る。 同年一月十九日、芝能楽堂で亡能静師の追善能があった。翁も能一番(当麻?)をつとめた筈であるが、その....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
行をせぬ前に東京において碧梧桐虚子氏その他の催しで、私の祝賀会として、靖国神社の能楽堂で、能楽の催しがあった。これは『ホトトギス』の関係から広く文士連を招待され....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
致候。名作に御座候。「俳諧師」の著者には大いに参考になるだろうと存候。 今日の能楽堂例により不参に候。明日御令兄宅の御催し面白そうに候。ことによれば拝聴に罷り....
三枚続」より 著者:泉鏡花
聞えた立派な豪傑な爺だそうですが、旦那とは謡の方で、築地の宝生の師匠の宅ね、あの能楽堂などで懇意になってるんだって謂いましたよ。大層な雛だというが、どれどれと押....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
の景色を言う場合でない。 表入口を、松原|越の南の町並に受けて、小高く、ここに能楽堂がある。八郎は稚い時、よく出入をして知っているので、その六方石を私に教えよ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
めだとか、また古来、ここの神社は松を嫌い、松の木は一本もなく、正月のシメ飾りも、能楽堂の杉戸の絵も、松の代りに杉を描いたなど、話はおもしろいが、縁遠すぎる。 ....
学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
の、たまには平家琵琶などをさえきくことができた。宮内省の楽部の雅楽の演奏、九段の能楽堂で演ぜられた能や狂言も、できるだけ見にいったことを附記しておく。歌舞伎はた....