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「能舞台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

能舞台の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
広くはなく、舞台で二十人ほどの踊子のようやく踊れるばかりの浅さに、観客席の中央へ能舞台を床の高さに低めてせり出した客の踊場が附いているだけだったが、レビューとバ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いう奴は面白い奴よ、姫路の殿様の近所にやっぱり大きな殿様のお邸があって、そこでお能舞台が始まっている時のことだ、殿様がこっちから見ていると、舞台の真中に、年のこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
筆、竹園に鴛鴦《おしどり》、ソテツの間、上げ舞台、板を上げますと、これが直ちにお能舞台になります、中の間、狩野山楽の草花、柳の間――同じく狩野山楽の筆、四季の柳....
大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
づかや松の内 清女 夜寒児や月に泣きつゝ長尿 静廼 時雨るゝや灯またるゝ能舞台 あふひ 父逝くや明星霜の松に尚ほ 久女 山駕にさししねむけや葛の....
能面の秘密」より 著者:坂口安吾
大金持だったそうで本邸なぞはどんな旅館も及ばないぐらい豪奢なものだそうだ。茶室と能舞台なぞ国宝級のものを買いとって運ばせたもので、五千坪ほどの庭園もあった。熱海....
謡曲と画題」より 著者:上村松園
草紙洗小町 「草紙洗小町」は昭和十二年の文展出品作で、これは金剛巌先生の能舞台姿から着想したものであります。 金剛先生の小町は古今の絶品とも言われてい....
丸の内」より 著者:高浜虚子
上であったか会が終って多少余裕の時間のあった時の雑談に、 「ビルデングの最上層に能舞台を作って、そこで演奏し度いものですという事を観世喜之氏がいったことがありま....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
情があって昨日の幹事連が押寄せないとも限らない、早く出よう。支度をするのに、直ぐ能舞台へ出勤するのが道順だから、八郎は紋着を着た。その舞袴を着けるのが実に早い。....