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「脇役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

脇役の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
まで、この主役者の濃厚な個性でおおい尽くされた地色の上に適当な色合いを見計らった脇役の模様を置いた壁掛けのようなものである。もっとも同じくヤニングスのものであっ....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
の筈、実は両人は博士の姪でもなく助手でもなく、目賀野が便宜《べんぎ》上連れて来た脇役の人物であったのだ。その便宜とは、もちろん署から疑いを持たれることなしに、博....
俳優倫理」より 著者:岸田国士
の悶着は新劇ではなくなりました。経験も古く、技倆も上だというような俳優が、時には脇役を演じ、或は端役に廻る。それが新劇では一応無理なく納っています。所謂スターシ....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
、年あけて伊豆|大仁などに籠って書いたのが、大部分であった。はじめは、此書き物の脇役になる滋賀津彦に絡んだ部分が、日本の「死者の書」見たようなところがあるので、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
りいっているなかなかな奴。そのうえ、その妙吉に箔をつけて、持仏のごとく高家讒訴の脇役をつとめている御一族が二家もある。あなどれません」 二家とは、ほかならぬ上....