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脚本家
「脚本家〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脚本家の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「正義と微笑」より 著者:太宰治
か?」よくわからなかった。 「役者になるのか。」横沢氏は、また馬鹿声を出して、「
脚本家になるのか。どっちだ!」 「役者です。」即座に答えた。 「しからば、たずね....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
るのが眼についた。 「舞台では、なるべく赤い花をつかわないようにする。――これは
脚本家が何よりも先に心がけなければならぬことである。強い赤の色は、どうかすると観....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
草へでかけると、もっぱら淀橋太郎をひっぱりだして、一しょに飲む。むかしは軽演劇の
脚本家だが、ちかごろは立身出世して、興行師だそうで、ちゃんと甲斐性ある女房も貰い....
「不思議な機構」より 著者:坂口安吾
話は至極明快である。 従来のヤリ方では、金と時間がかかりすぎる。演出家や俳優、
脚本家たちが、どうしてそこに気がつかないのか、私には不思議だ。組合の人たちも、ど....
「足のない男と首のない男」より 著者:坂口安吾
と、その次には浅草の安来節の座付作者になつて、まつたくどうも、かういふところにも
脚本家などの必要があつたのかネ、私は知らなかつた。威勢のいゝ姐さんのために大いに....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
でもなし、新派のやるべきものはやり尽して仝《おな》じ型で鼻についてしまったのだ、
脚本家として佐藤紅緑氏が大いに成功もし努めもしたけれどもそれとても隻手をもって無....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
草人種は千日前や道頓堀と往復ヒンパンの人種でもある。 淀橋太郎は浅草生えぬきの
脚本家であるが、終戦後突如銀座へ進出して銀座マンの心胆を寒からしめた戦績を持って....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
う少し伺えないでしょうか?」 「申上げます。――三人の内一人は瑪瑙座の総務部長で
脚本家の上杉逸二さんですが、この方は確か三日前東京からおいでになり、今日迄ずっと....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
しなければならない。その相手にする人というのは、先ず企業家です。演出家です。或は
脚本家です。俳優としての同僚です。更に見物、或は批評家というものがあります。こう....