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脯
「脯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脯の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
》れたものはない。保吉《やすきち》は未《いま》だに食物《しょくもつ》の色彩――※
脯《からすみ》だの焼海苔《やきのり》だの酢蠣《すがき》だの辣薑《らっきょう》だの....
「殺神記」より 著者:田中貢太郎
招んだ。元振は考えついたことがあった。元振は邪神に向って言った。 「貴郎は、鹿の
脯をおあがりになりますか」 「鹿の肉は好きだが、この辺は鹿があまりいないから、喫....
「太虚司法伝」より 著者:田中貢太郎
な、つかまえろ」 「俺達が飲んでいる所へ、やってくるとは大胆な奴じゃ、つかまえて
脯※にしろ」 「つかまえろ、逃がすな、俺達の邪魔をした奴じゃ」 背後からばらば....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
黄冠の徒競いてその神に詫《わ》ぶ、李徳裕その世を惑わすを恐れ、かつて捕えてこれを
脯《ほ》す、竜またついに神たる能わざるなり〉、これは美麗な大|蠑※《いもり》を竜....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
米粥を食い白馬血を啜《すす》り(『弁正論』二)、黄神甘露を飲み※※《きょきょ》の
脯《ほじし》を食うという。これは牡馬が牝騾に生ませた子で、牡馬と牝※《ひんきょ》....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ころだから、汝急いで家に帰れ、さて父がまだ息《いき》しいたら救い得る故、清酒、鹿
脯《ろくほ》を供えて我を祭り、我名を三度呼べ、我必ず至るべし。もし気絶えいたら救....
「馬の顔」より 著者:田中貢太郎
て来た。 「何もお肴がございませんよ」 盆には一本の銚子に猪口を添え、それに※
脯のようなものを小皿に入れてつけてあった。 「どうもすみません」 道夫はさすが....
「三国志」より 著者:吉川英治
年も泣いてやみません。あわれを覚えて、つい管輅が教えました。一|樽の佳酒と、鹿の
脯を携えて、あした南山を訪えと。そして、南山の大きな樹の下に、碁盤をかこんで、碁....