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脱稿
「脱稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脱稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「世相」より 著者:織田作之助
こにあるか知らんか。『十銭芸者』――いつか雑誌社から戻って来た原稿だ」十日掛って
脱稿すると、すぐある雑誌社へ送ったのだが、案の定検閲を通りそうになかったのである....
「新生」より 著者:島崎藤村
一部は大正七年四月に着手し、東京大阪両朝日紙上に発表した。時に四十七歳。第二部を
脱稿したのはその翌年九月のことであった。昭和二年(民国十六年)に、この作は北京《....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
たちの最も大事な仕事であると確信するものであります。 昭和十六年十一月九日於酒田
脱稿 世界の統一が戦争によってなされるということは人類に対する冒涜であり、人類....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ものである。(二四、七、八) 全體主義に關する混迷を明かにす 「新日本の進路」
脱稿後、これに使つた「統制主義」という言葉が「全体主義」と混同され、文章全体の趣....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
。死して文達公と諡されましたので、普通に紀文達とも申します。 この著作は一度に
脱稿したものではなく、最初に『※陽続録』六巻を編み、あわせて二十四巻に及んだもの....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
「被告支倉喜平は先日以来本件事実の真相を記録いたして居りまして、上巻だけは既に
脱稿いたし、中巻は近日
脱稿いたす筈で、下巻の
脱稿には尚一ヵ月を要する由であります....
「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
名づけた家に病を養っている間、詩集「子供の詩の園」、長編小説「オットー王」などの
脱稿の後、一八八五年、金の必要に迫られて、何か速く書き上げることのできそうな小説....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
頃までは。茶呑咄しに残したる。炭売|多助が一代記を。拙作ながら枝炭の。枝葉を添て
脱稿しも、原来落語なるを以て。小説|稗史に比較なば。所謂雪と炭俵。弁舌は飾れど実....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
は少小より文思に富み、また経世の識あり。常に筆硯を友として老の到るを知らず。頃日
脱稿の三十年史は、近時およそ三十年間、我|外交の始末につき世間に伝うるところ徃々....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
達も来尽してしまった肩脱けから、やがて版元に重ねての催促を受けぬうち、一気呵成に
脱稿してしまおうと、七草|粥《がゆ》を祝うとそのまゝ、壁に「菊軒」の額を懸けた四....
「「可愛い女 犬を連れた奥さん 他一編」あとがき」より 著者:神西清
れた奥さん』Dama s sobachkoi の一八九九年十二月号に発表された。
脱稿はその年の十月だが、チェーホフとしては珍しくよほどの苦心のいった作であったと....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
も汗を拭きながら出かけて来た。これも彼の特色の一つであるとわたしは思った。脚本が
脱稿して、稽古が済んで、九月の十九日か二十日に明治座の初日を出した。本郷座も同日....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
の二十八年と推歩し誤るが如き、甚だ不用意なる筆を下したもので、おそらく本書を一旦
脱稿した後になりて、それに気がついて軽率にも年代の推歩を二重に誤り、これを追記し....
「四つの都」より 著者:織田作之助
『四つの都』の起案より
脱稿まで 『四つの都』は川島雄三氏の第一回演出作品であるが、同時に私にとっても第....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たが果さなかった。正月に入って主として出張先の宿屋で書きつづけ二月十二日辛うじて
脱稿した。 二月末高木清寿氏来訪、原稿をお貸ししたところ、執拗に出版を強要せら....