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脳炎
「脳炎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
脳炎の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
電車はコムし書物はよごれるしで、オツユの出る弁当箱は持てないし、嗜眠《しみん》性
脳炎がまた流行《はや》っているので、一寸風邪を引いても医者に見せなくちゃならない....
「睡魔」より 著者:蘭郁二郎
せた喜村は 「……どういうことをしてんだい」 「今のとこ、さっき君のいった嗜眠性
脳炎の問題をがんがんせめられてんだがね」 「ははあ、そういう研究所かい、あんまり....
「病菌とたたかう人々」より 著者:宮本百合子
、療養所の人たちに愛読されていた。 松山くにが十八歳になったとき、彼女は結核性
脳炎にかかって、数日のわずらいで亡くなった。 彼女には、「あの包み」といって大....
「女の行進」より 著者:宮本百合子
にいいのだろうか、もし炎天下のむき出した頭が衛生によいのだとしたら、どうして毎夏
脳炎の流行期に、頭をむき出して炎天にさらしていないように、と特別の注意がされて来....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
が、余り頭が苦しくて昏々《こんこん》と眠るからね、もしかしたらこの頃流行の嗜眠性
脳炎ではないかと思って、もしそういう疑いがあれば正気なうちにあなたに手紙を書いて....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
よいということです。Bを普通よりたっぷりのめば。Bはよく説明してもらいましたが、
脳炎などの後、本当に失明してしまうのは、視神経が萎縮してしまうので、眼底をみれば....
「長島の死」より 著者:坂口安吾
に手段がなかったのである。 電報によって赴いてみると、今度は自殺ではなかった。
脳炎という病気であった。脳膜炎どころの話ではなく、膜を通り越して完全に脳そのもの....
「ポウの本質」より 著者:平林初之輔
大学に学んだ。 死んだのは一八四九年一〇月七日。場所はボルチモアの病院。病名は
脳炎であった。墓はウエストミンスター教会にある。....