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腎臓
「腎臓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腎臓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼」より 著者:芥川竜之介
年とたたぬうちに病人となり、叔父《おじ》さんの家へ帰るようになった。病名は確かに
腎臓結核《じんぞうけっかく》だった。僕は時々ビスケットなどを持ち、彼のいる書生部....
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
」 「あなたのところの先生に療治してもらっていたんですか。」 「そうです。慢性の
腎臓炎でした。わたしのところへ診察を受けに来たのは先月からでしたが、なんでもよっ....
「千年後の世界」より 著者:海野十三
に代用臓器を装置した人間は、やむをえず歩くことができなくなった。 心臓に肺臓に
腎臓などと、三つの臓器をとりかえると、はじめは全重量が人間の体重の三倍ぐらいにな....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
相応していて、たとえば温熱の源たる心臓は太陽に相応し、脳は太陰に、肝臓は木星に、
腎臓は金星に、また黒い胆汁を蔵する脾臓は憂鬱の支配たる土星に、胆嚢は火星に、肺臓....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
の理由が無くては、開業医といえどもウッカリ手を下せないのだ。母体が肺結核とか慢性
腎臓炎であるとかで、胎児の成長や分娩やが、母体の生命を脅すような場合とか、母体が....
「蠅男」より 著者:海野十三
を三分の一に縮めた。胃袋はすっかり取り去られて、食道と腸とが連結された。肺臓とか
腎臓とか二つある内臓の一つは切除された。不用な骨や筋肉が取り去られた。満足なのは....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が入り、しかも数編隊ありということなので、これはこっちへくるなと思い、表の八畳に
腎臓病で寝ている昌彦を防空壕に入れるよう家人へ注意したのであった。 ◯ねえやのお....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。」 「あなたのところの先生に療治して貰っていたんですか。」 「そうです。慢性の
腎臓炎でした。わたしのところへ診察を受けに来たのは先月からでしたが、何でもよっぽ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、黄視症のために黄色く見えた――と錯誤を起したからなんだよ。しかし、サントニンが
腎臓に及ぼした影響が、一方あの屍光の生因を、体内から皮膚の表面へ担ぎ上げてしまっ....
「超人間X号」より 著者:海野十三
に入れてこうして使っているが、このからだは悪い病気にかかっていて、心臓も悪いし、
腎臓《じんぞう》もいけないし、いろいろ悪いところだらけだ。これじゃあ思うように活....
「雷」より 著者:海野十三
慄えを帯びていた。 「……ああ、お忘れになったも無理はない。私は五年前からひどい
腎臓を患うたもので、酒と煙草とを断ち、身体は痩せるし顔色は青黒くなるし、おまけに....
「深川女房」より 著者:小栗風葉
ラ病いついて、最初は医者も流行感冒の重いくらいに見立てていたのが、近ごろようよう
腎臓病と分った。もっとも、四五年前にも同じ病気に罹ったのであるが、その時は急発で....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
、日南を摺足で歩行いて行く。弟子廻りさ。(どうなすった先生。)――(あいかわらず
腎臓が不可ませんでな。)なんぞはまた情ない。が、決して悪く言うんじゃない。絞って....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
何かの縁を引いているように思われてならない。その死因は脳充血とか心臓破裂とか急性
腎臓炎とか大腸|加答児とかいうような、急性の病気が多かったらしい。それには罹災後....
「ある日の午後」より 著者:小川未明
顔だってあんなに青くはない。』と言ったことがある。 なんでも其の顔付は、極端な
腎臓病に罹っているような徴候らしくあった。それだのにこうして医者にも見せずにしか....