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「腐乱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腐乱の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
はっと思いました。血が新しい割合にしては首が古い! だのに、首が古い割合にしては腐乱が見えない! 四月というこの陽気ですから、かりに腐乱が来ないにしても、もうに....
」より 著者:海野十三
「……で、その妻は、一体誰が殺し、誰がそこに埋めたのだろうか」 彼は土の下で腐乱しきった妻の死体を想像した。いまの雨に、その半身が流れ出されて、土の上に出て....
ある遊郭での出来事」より 著者:若杉鳥子
ならない耻かしめではないか。そして彼女達の生命は、この安価な惨めな取り扱いに日々腐乱し、鈍感にされてゆくばかりだ。 そして私達は母として自分達が一つの生命に払....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
身心に反応しました。 禅家で点心《てんじん》というが、一片の食を投じて、霊肉の腐乱《ふらん》を済《すく》うという意味通りの役を、この一口の湯が、兵馬のすべてに....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
終の苦悶を閲《けみ》しつつある間に、ワーテルローの平野に倒れた六万の人々は静かに腐乱してゆき、彼らの平和のあるものは世界にひろがっていった。それをウイン会議は一....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
葉である。また mar という語尾もかなり最近に使われるようになった。 隠語は腐乱の語であるから、直ちに腐乱してゆく。その上、常に隠密ならんことを求むるから人....
河童小僧」より 著者:岡本綺堂
は蒼ざめ髪は乱れ、二目と見られぬ無残の体で、入水後已に幾日を経たのであろう、全身腐乱して其の臭気|夥多しい、一同アッと顔見わせたが兎も角も其死体を舁き上げ、上に....