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腐葉土
「腐葉土〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腐葉土の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
になっている復一を軽々と流し、崖下の古池の畔まで落して来た。復一はようやくそこの
腐葉土のぬかるみで、危く踏み止まった。 年来理想の新種を得るのにまだまだ幾多の....
「『静かなる愛』と『諸国の天女』」より 著者:宮本百合子
集の中の「流れるごとく書けよ」の一篇をおくりものとしたい。 (前略) あゝ
腐葉土のない土に 種まく日本の女詩人よ 自分自身が
腐葉土になるしかない女詩人よ ....
「自分と詩との関係」より 著者:高村光太郎
化進展する。私自身のこの一種の詩の分野も、詩の世界は必ず之を抱摂して詩そのものの
腐葉土とするに違いないと信じている。 私の彫刻がほんとに物になるのは六十歳を越....
「唇草」より 著者:岡本かの子
の苗床に冠せてある葭簀や、フレームの天井は明るみ切って、既に夏になり切っている。
腐葉土の醗酵した匂いが眼にか鼻にか判らない幽かな刺戟で浸みると、濁酒のような親し....