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腕くらべ
「腕くらべ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腕くらべの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
から、容赦なしに挙げてしまえ。相手は半介で、こっちは半七だ。どっちの半が勝つか、
腕くらべだ」 「承知しました」 ここで徳次に別れて、半七ひとりは芝の方角へ足を....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
その後半期に、当時の文学の荒廃につかれた文学愛好者の間に、荷風の古い作品である「
腕くらべ」「おかめ笹」などが再び愛読されていた、その機微をとらえたものでもあった....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
争の年々を育って来た読者層を満足させるために安全なプランといえば、「おかめ笹」「
腕くらべ」などの作風によって親しみやすく思われている永井荷風に着目することとなっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
というのに」 「憚《はばか》りながら、どこへ出たって押しも押されもしねえ道庵だ、
腕くらべなら持って来てみな、そう申しちゃなんだが、人を殺すことにかけては、当時、....
「夜長姫と耳男」より 著者:坂口安吾
ナマロは苦笑した。 「相弟子どもと鎮守のホコラを造るのとはワケがちがうぞ。お前が
腕くらべをするのは、お前の師と並んでヒダの三名人とうたわれている青ガサとフル釜だ....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
が見当がついた。事件は警視庁へレンラクされ、結城新十郎が登場を乞われて魔の犯人と
腕くらべをするに至ったのであるが、犯人の世にも聡明な狡智によって幾重にも張りめぐ....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
が楽になって、遠慮|気兼《きがね》をする事がなくなったので、おのずから花柳小説『
腕くらべ』のようなものを書きはじめた。当時を顧ると、時世の好みは追々《おいおい》....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
参照)。落目になったフランス・ボナパルチズムの日本代表ロッシュと英公使パークスの
腕くらべは、後者の局外中立策が立派に公使団をリードした事実をもって審判された。 ....