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腕に覚えがある
「腕に覚えがある〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腕に覚えがあるの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
冥加《みょうが》になる奴もあるんだ、はばかりながら宇治山田の米友も、槍にかけては
腕に覚えがあるんだぜ、覚えがあるから、こう言っちゃ悪かろうわけはねえんだ。筋が立....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
知っては居たがそれが何うなるものかお前、イフヒムは見た通りの裸一貫だろう。何一つ
腕に覚えがあるじゃなし、人の隙を窺って、鈎の先で船室小盗でもするのが関の山だ。何....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
涙がこぼれるほどであったのだ、自慢ではないが百姓ならば本業で、武蔵野の原で鍛えた
腕に覚えがある、内職の方の興味と宿業が、ついつい今日までの深みにはまらせてしまっ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きを立てて善光寺の門前を驚かしたものです。 そんなら、道庵先生自身は、それほど
腕に覚えがあるのか――こういう先生のことだから、どこにどういう隠し芸を持っていな....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
たが、その手紙に自分は浪人であるといい、やわら伝授の目録などを添えて置いたのは、
腕に覚えがあると見せかけて、相手を威嚇するためであった。殊に、「生兵法大疵の基で....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
たる第一の高弟にござります」 「それでは頭がわるかろう。密偵というものは、なまじ
腕に覚えがあると出来る辛抱も破れがちなものさ。カケコミ教はそんなにイノチガケのと....
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
に風の如くに現われて住みついた山男があった。剣を使うと、余りにも強い。村民すべて
腕に覚えがあるから、相手の強さが身にしみて分るのである。しかも学識深く、オランダ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
、樫鳥とか、くろ鶫とか、鶫とか、腕に覚えのある猟師なら相手にしない鳥がある。私は
腕に覚えがある。 私は、鷓鴣以外に好敵手を見出さない。 彼らは実に小ざかしい....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
一言の発する言葉もなく、キッと構える大きな棒。アネサはすでに構えた。 アネサは
腕に覚えがあるのだ。相手をなぐり倒せばいいのである。それには先方がこッちに打ッて....
「四つの都」より 著者:織田作之助
て……?」 鶴三「なァに気楽な商売をと考えたんですよ、陸へ上った時にね、コックの
腕に覚えがあるんではやらぬ洋食屋をやったり、こんな柄にもないレコード屋をやったり....