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腕枕
「腕枕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腕枕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「死後」より 著者:芥川竜之介
」
これはとうに一寝入《ひとねい》りした、隣の床にいる妻の声だった。妻は赤児に
腕枕《うでまくら》をさせ、ま横にこちらを眺めていた。
「三時だ。」
「もう三時。....
「貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
渡せた。 新さんは、足の裏に針の束で突つくような痛痒い痺《しび》れを感じながら
腕枕して静かに眺めていると、生々《いきいき》した日の下に踊っている木々の柔かい葉....
「幻の彼方」より 著者:豊島与志雄
自身も、どうとでもなるようになるがいい! 彼は畳の上にごろりと寝転んで、順一に
腕枕をさして抱きながら、ぼんやり天井を眺めていた。暫くして順一がむずかると、機械....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ことを思い出すと、その身が、乳をのみ、膝に這った頃の、幼心に返って――形こそ皆、
腕枕をかったり、足の裏を天井にあげたり、毛脛をむき出したりして、ごろごろ寝転んで....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
た。 「いいでしょう、ほんとに」 その姿を見るともなしに見やりながら、啓之助は
腕枕をかって、グッタリと横に寝ている、酒がさめたような血色をして、 「そんなにも....