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「腕相撲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腕相撲の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
時間」より 著者:横光利一
飲むと必ず障子を舐める癖のある佐佐、それから女の持物を集めたがる少し変態の八木、腕相撲や足相撲が自慢で町へ這入るといつも玉突ばかり探す松木、物を置き忘れたり落し....
だるまや百貨店」より 著者:宮本百合子
た。 寄宿舎の室の内では、襦袢の襟をかけかえている者、声を忍ばせて笑いながら、腕相撲をとっている組。そのわきで、とよ子とサワが、 「あんたおいきよ」 「いやア....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れて、お松は、 「ただいま参りまする」 この時、歌うもの踊るもの、相撲を相手に腕相撲をするもの、芸子《げいこ》へかじりついて騒がすもの。 「おい、庭で一丁《い....
丹下左膳」より 著者:林不忘
月輪軍之助を上座に、ズラリと円くいながれて、はや酒杯が飛ぶ、となりの肴を荒らす、腕相撲、すね押しがはじまる……詩吟から落ちてお手のものの相馬甚句、さてはお愛嬌《....
丹下左膳」より 著者:林不忘
いっこう壺の埓《らち》があかないとなると、そろそろ退屈してきて、脛《すね》押し、腕相撲のうちはまだいいが、 「おいっ! まいれっ! ここで一丁稽古をつけてやろう....
変な男」より 著者:豊島与志雄
いしなやかな澄子の親指に、何度も他愛なくねじ伏せられてしまった。「それじゃ此度は腕相撲、」と澄子は挑んだ。「よし腕相撲なら負けやしません。」そして彼は居住居を直....
人間繁栄」より 著者:豊島与志雄
。」 そして彼は、友人の紹介で或る秘密な家へ出入して、其処で出逢った女に、先ず腕相撲を挑んだ。大抵は相手にされなかったが、中に一人、顔はそう綺麗でなかったけれ....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
マ、ヘソに風がぬけてるのと違うか。石川組は男の働くところだぞ。力をためしてやる。腕相撲をやるから、かかってこい」 「それはいけません。ワタシは頭で働きますんで」....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
人で酒をのんだが、酔ううちに、なんとか組のなんとか氏が、自分にはほかに芸がないが腕相撲だけが自慢だ、という。こいつは面白いというので、よろしい、一戦やろう、と私....