腕輪[語句情報] » 腕輪

「腕輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腕輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
げすてになり、それからお帯やお下ばかまや、お上衣や、お冠や、右左のお腕にはまった腕輪などを、すっかりお取りはずしになりました。そうすると、それだけの物を一つ一つ....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
に入ったものを持って梅ヶ枝女史の前に飛んできた。女史は少し面映ゆげに、プラチナの腕輪の嵌った手を伸ばしてその白い西洋封筒を受けとりながら――これは十円紙幣かな―....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
常の型を、少し粋にさせた。そして、金茶色の大きな半円のマべ（真珠の一種）の耳輪と腕輪をはめた。鏡を斜めにして、彼女は自分の姿をうつした。しまった胴。フレヤーのス....
「小夜啼鳥」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、しかもちょいとみたところでは、ほんものよりは、ずっときれいでした。それはまるで腕輪か、胸にとめるピンのように、ぴかぴかひかっていました。 さいく物のことりは....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
行方を見つめてから、 「毛皮やウールの最高級の流行服を身につけてね。首輪、耳輪、腕輪もつけてるのよ。四、五十万のものを身につけてるらしいわね。それでいて兄さんの....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
た逸品でね、支那でも国宝中の国宝というべき絶品だそうだよ。それがね。頭や、首輪や腕輪や目やオッパイや足輪なぞに古今無類の宝石をはめこんでいて、時価何十億か見当も....
「南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
陳の邸内の犯人がとび降りた地点で拾ったものだ。どれがそれか判るかね」 「判るわ。腕輪のついてるのがそれよ」 「そうだ」 次に父は被害者の現場写真をとりだして、....
「暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
ると、昨日津村伯爵家から使いが来て、伯爵家に代々伝わる白金の塊を明後日の朝までに腕輪にして彫刻を施してくれと頼んでいったそうです。 この白金の塊はこれまで度々....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
ん死体は傷ついていて、とても顔は見分けられなかったが、右の腕にたいへん立派な金の腕輪をつけているということだった。レイモンド嬢もたしか金の腕輪を嵌めていたはずだ....
「レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
騎士、音楽家を眺め）眠れば死んだと同様なるお前達！ 大理石の邸宅が焼け、金剛石の腕輪が燃え、氷山の頂きに裸体の女が立っていても、また東洋の草や木が、ホライズンの....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の結婚玉瑜を取ってしまうのです。 その他に首飾環、胸飾環、瓔珞、耳瑜、耳飾塔、腕輪、指環等の粧飾品で、大変金の掛って居るものが沢山有るですけれども、それらはみ....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ら、長く肩まで垂れ下がり、一方、両腕は真珠の糸でぐるぐる巻かれ、手くびは、宝石の腕輪で蔽われていた。彼女は自分を魅惑しようと試みているのだと、フランス大使は思い....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
天下通用の遣方だ。 猶太人も王様にも出来る。 メフィストフェレス 坊主は腕輪や指輪や鎖なんぞを、 三文もしない物のように引っ手繰って、 胡桃を籠に一つ貰....
「消えた美しい不思議なにじ」より 著者:小川未明
ぞいてみますと、へやのうちでは、美しい姉と妹が、真珠や、ルビーのはいった指輪や、腕輪を、いくつも取り出して見くらべているのでした。そしてまたそのへやの中には、ピ....
「妖影」より 著者:大倉燁子
をかけてつくらせた記念の品でございました。それから娘に買ってやった宝石類、頸輪、腕輪、指輪、殊に指輪は全部の指にもはめきれないほど沢山有ったのを、私はみんな娘の....