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腫れる
「腫れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腫れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ばこそお尋ねするのでござります。どこの女狐でござります」 「女狐なぞと申すと口が
腫れるぞ。あれこそはまさしく――」 「何者でござります」 「腰本治右の娘、将軍家....
「ミミズ酒と美女」より 著者:佐藤垢石
し、足疾を治すと書いてあるが、私の故郷上州では、蚯蚓に小便をかけると、オチンコが
腫れるという言い伝えがある。また寝小便の薬であるとも言い伝えている。本草綱目では....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
なぞに逢った。そして私は――私自身それを感ずるように――この人達の手なぞが真紅に
腫れるほどの寒い朝でも、皆な見かけほど気候に臆してはいないということを知った。 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かない前で、あれほど物を思い詰めるくらいの娘だから、こう顔を伏せて、目の縁の紅く
腫れるほど泣きながら、飛騨行きのお父さんを見送ったッけが、お粂さんにはその同情が....
「唖娘スバー」より 著者:タゴールラビンドラナート
なしにするに一生懸命になりました。 スバーの眼は、もう涙で一杯です。泣いて瞼が
腫れると大変だと思う母親は、きびしく彼女を叱りました。が、涙は小言などには頓着し....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
も時々やる。少し労働をやめて居ると、手が直ぐ綺麗になり、稀に肥桶を担ぐと直ぐ肩が
腫れる。元来物事に極不熱心な男だが、其れでも年の功だね、畑仕事も少しは上手になっ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
してはどうでしょう。これが社交疲れというのかして、掌《てのひら》は痛むし、首筋は
腫れるし、胃袋もどうやら紅茶臭くなっているようだ、その他の部分も少し休養させなく....