腰掛茶屋[語句情報] » 腰掛茶屋

「腰掛茶屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腰掛茶屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浜菊」より 著者:伊藤左千夫
いねずみ》の緞子《どんす》の帯は大へん似合っていた。西日をよけた番神堂の裏に丁度腰掛茶屋に外の人も居ず、三人は緩《ゆっく》り腰を掛けて海を眺めた。風が変ってか海....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
の引合に呼出された者は五人十人と一群になって、御承知の通り数寄屋橋|内の奉行所の腰掛茶屋に集っていますを、やがて奉行屋敷の鉄網の張ってある窓から同心が大きな声を....
細木香以」より 著者:森鴎外
は岡場所の沿革を考証したものである。真国は唐様の手を見事に書いた。職業は奉行所の腰掛茶屋の主人であった。柴田是真は気※のある人であった。香以とは極めて親しく、香....
魔像」より 著者:林不忘
市ヶ谷やきもち坂の甲良屋敷へ差しかかろうとする馬場下《ばばした》の清玄寺前、角に腰掛茶屋が出ている。 無駄口を叩《たた》きながら、そこへはいって来たのが、下谷....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
花にはまだちょっと間があるので、休日でもそんなに人通りがありません。ただ客を待つ腰掛茶屋の緋の毛氈が木の間にちらつきます。中洲といって、葦だか葭だかの茂った傍を....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るものだと思った。 武蔵餅という看板が目につく。甘酒だの五目飯などひさいでいる腰掛茶屋で、そこは門司から小倉への中間ぐらいな大道路の傍らで山というほどでもない....
恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
えぞ」 其辺で鉄五郎クルッと踵を反して走り去る。 S=稲荷神社境内 (茶店は腰掛茶屋である。つまり日中だけの営業で、日が暮れたら店を片付けて住居に帰る) ....