腹に据えかねる[語句情報] »
腹に据えかねる
「腹に据えかねる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹に据えかねるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「四月馬鹿」より 著者:渡辺温
けると云うのなら、いくら春のバンジョーのように朗らかな気立てのエンミイ夫人でも、
腹に据えかねるのが当然です。 わが唇は生まれのままに朱し 人妻なりきとて....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
、羽をならしながら憎々しそうに言いました。曩の日のことを思うと、今になってもまだ
腹に据えかねるのでした。 「そうだよ。みんな神様の真似ごとさ。唯仕事がすこしばか....
「椎の木」より 著者:豊島与志雄
僕は、彼の過去の行為を責める気は少しもなかった。ただ、現在の彼に対して、何かしら
腹に据えかねるものがあった。それは殆んど動物的な感情だったかも知れない。 それ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
々と吐き出してしまったらどうです。そして心を新たにするのですな。」 景彦は何か
腹に据えかねるというように、けしきばんで、たちまちに影を隠してしまった。 取り....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
。 「藤作のやり方が悪かったにしても、場銭をさらいに来やがったと、こう云われては
腹に据えかねる……そうでなくてさえ怨みの重なる、高萩一家の奴原だ、この際一気に片....