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腹具合
「腹具合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹具合の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
、コツコツと働いていました。そのとき課長がいつもの時間に見廻ってきて、Aに「もう
腹具合はよくなりましたか」と心から心配そうに尋ねたものです。この親切な言葉にはさ....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
卸し、足を投出して、しばらく休んで行った。私は既に非常な疲労を覚えた。というは、
腹具合が悪くて、飯を一度食わなかったから。で、W君と一緒に休む時には、そこへ倒れ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
でである。 十一屋の隠居は瑞見よりも一歩先に江戸の方へ帰って行った。瑞見の方は
腹具合を悪くして、寛斎の介抱などを受けていたために、神奈川を立つのが二、三日おく....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
おいても参列したいと願っていた。よい事には魔が多い。その二日ほど前あたりから彼は
腹具合を悪くして、わざわざ中津川の景蔵と香蔵とが誘いに寄ってくれた日には、寝床の....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
で、声のない虫のように、ひねりつぶされて了う。就職問題など一にかかって、支配者の
腹具合にあると云うべきだろう。併しそう云っても銘々は食わねばならぬ。責任は支配者....
「清修館挿話」より 著者:林芙美子
ました。 下宿から学校までは、五町あまりのものでありましたが、大変谷村さんには
腹具合のいゝ散歩で、その学校までの道筋には、麻雀荘だの、安カフエー、古本屋、魚屋....
「過剰の意識」より 著者:中井正一
部分にでも何を知っているといえるだろう。足だとか手だとか、腹だとかいってみても、
腹具合以上の感じ以外に何を知っているといえるだろう。ただ受身の何か、それが動き行....
「うどんのお化け」より 著者:古川緑波
安心して食えるのは、うどんだと思って、昼食には、必ず、うどん。そのせいか、大変、
腹具合はいい。 そばも食いそうなものだが、僕は、そばってものは嫌い。嫌いと言う....
「富士屋ホテル」より 著者:古川緑波
かった。 然し、本当のことを言えば、毎食毎に、メニュウを全部平げていた日には、
腹具合は兎も角として、倦き倦きしちまう。種類は、いくら多くても、結局は、西洋料理....
「てんぷらの茶漬け」より 著者:北大路魯山人
にまぐろの茶漬けで話したように、濃い目の熱いお茶をかける。御飯の量は、みずからの
腹具合に相談して、盛ったらよい。ただ、ここに注意すべきは、てんぷらの茶漬けは甘い....
「学生の技能と勤労大衆」より 著者:戸坂潤
で、声のない虫のように、ひねりつぶされて了う。就職問題など一にかかって、支配者の
腹具合にあると云うべきだろう。併しそう云っても銘々は喰わねばならぬ。責任は支配者....
「それから」より 著者:夏目漱石
ったんですってね」 「ああ、御馳走《ごちそう》になったよ。御蔭《おかげ》で今日は
腹具合が悪くって不可《いけ》ない」 「又神経だ」 「神経じゃない本当だよ。全たく....