腹壁[語句情報] » 腹壁

「腹壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

腹壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
メデューサの首」より 著者:小酒井不木
ちょうまん”で、お腹の大きいのは腹水のためであり、黄疸は目につきませんでしたが、腹壁には“メデューサの首”の症候がはっきり現れておりました。あなたがたはもうお学....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ますと、まず胸の軟骨を離して胸骨を取除け、両手を敏活に働らかせつつ、胸壁から下へ腹壁まで開いて参りましたが、只一刀で腹壁、腹膜が同時に、切開かれておりまして、内....
社会時評」より 著者:戸坂潤
も忽ち用もないのに腸《はらわた》を皆に見せて廻る。尤も見て了ってから徐ろに又元の腹壁に大事そうにしまい込むのであるが。この露出症が学生の気に入って、若い卒業生達....
稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
れども、彼は全身に汗のにじみ出たことを感じました。 助手は教授の命令のままに、腹壁を開いて、手早く、腹部内臓の切り出しに取りかかりました。京山は、はじめはおそ....
海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
がある。 嘴の肉を、鴬と言う。これは場所柄だけに肉の量は少ないが甚だおいしい。腹壁の肉をトウトウミと言うが、これはみかわの隣という洒落らしい。腮もうまい。白く....
三つの痣」より 著者:小酒井不木
妊娠中の腹が解剖されることは、可なりに男の心を戦慄せしめるであろうと思いました。腹壁を開くと、いう迄もなく大きな子宮壁があらわれました。私は然し乍ら子宮壁には手....