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腹拵え
「腹拵え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹拵えの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「常識」より 著者:豊島与志雄
小料理店みますへ、私は度々出入した。芸者などつれて、昼飯をたべにいったり、夜遅く
腹拵えにいったりした。みよ子は小学校にあがったばかりの子供で、私たちは玩具や文房....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
るとしょうか。」 床屋の店を一歩踏み出しながら彼は勘次を顧みた。 「巣へ寄って
腹拵えだ――勘、どえらい道だのう。」 それから小半時後だった。二人は首筋へまで....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
摩の濁流を渡って来たな。やれ、それでは腹も減っていよう。まず湯殿で衣服を着がえ、
腹拵えもしたがよい。その上にて奥へまいれ」 左右の者もいうので、彼はすすめに従....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こえて北上中との聞えです」 と、夜明けの一報が、物見隊から響いてきた。 「まず
腹拵えだ」 義貞は騒がなかった。 「早飯も戦のうち――」と。 この日、十二日....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と、かえって、彼本来の面目とおちつきを持ち、そして、頼春や寺中の家士がそれぞれの
腹拵えや身仕度をすますあいだ、独りあぐらをくんでゆったりと庭の朝霜に対していた。....