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腹稿
「腹稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
腹稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
、時々貝原翁の女大学を繙き自ら略評を記したるもの数冊の多きに及べるほどにて、その
腹稿は幾十年の昔になりたれども、当時の社会を見れば(中略)真面目に女学論など唱ふ....
「三つの「女大学」」より 著者:宮本百合子
ど唱えてもまじめに耳を傾ける人などはなかったために、「幾十年の昔になりたる」その
腹稿はやっと、福沢諭吉が最後の病臥をするようになって初めて公衆の前にあらわされた....
「女性の歴史の七十四年」より 著者:宮本百合子
い光明を投げたのに、「女大学評論」と「新女大学」とは「幾十年の昔になりたる」その
腹稿をやっと三十二年になって公表の時機を見出したということには、それ迄の日本が岸....
「樋口一葉」より 著者:長谷川時雨
かり》さし出すもをかし、種々の感情胸にせまりて、雪の日といふ小説の一編あまばやの
腹稿なる。 とある。恋に対して傲慢《ごうまん》であった彼女にも、こうした夢幻境....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
原翁の女大学を繙《ひもと》き自から略評を記したるもの幾冊の多きに及べる程にて、其
腹稿は既に幾十年の昔に成りたれども、当時の社会を見れば世間一般の気風|兎角《とか....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
言い、朋友の品物はわが買物の見本となり、同僚の噂咄《うわさばなし》はわが注文書の
腹稿となり、色の黒き大の男が節《ふし》くれ立ちたるその指に金の指輪はちと不似合い....
「赤い花」より 著者:田中貢太郎
どりでその坂路を登りながら、その日、午後四時から井生村楼に催される演説会の演説の
腹稿をこしらえていた。それは芳郎が平生の癖で、熱烈火の如き民権論はこうしてなるの....